ドクター's ボイス

緊急警報! 大人でインフルエンザ流行中!

2012年05月06日

 4月中旬から、またインフルエンザの患者さんがチラホラとみえ始め、ついに先週など、一日数人になっています。これはもうはっきり、 流行期と言っても過言ではありません。検査すると子供はたいていB型インフルエンザですが、大人はA新型インフルエンザ、ほら、2009年に流行って新型インフルエンザと言われて騒がれた、アレです。
 当時は新型豚インフルエンザと呼ばれていましたが、H5N1-2009という正式名称がついて、今では季節型インフルエンザの仲間入りしました。でも、よく思い出して下さい。最初に神戸で発見されて大騒ぎになり、日本中で騒動になったのは2009年のちょうどゴールデンウィーク明け、つまり今頃の季節だったのです。
 要するにこのH5N1-2009インフルエンザ・ウイルスは、今の季節がいちばん好きだということです。昨年末にワクチンを受けたからと言っても、全く安心できません。何度も言っていますが、ワクチンの有効期間はだいたい4カ月。もう抗体は無くなっているはずです。
 インフルエンザは冬のものだと思っている方、大勢いらっしゃいます。実際4年前まではそうでした。でも、もうそれは過去の話。いつもと違う体調を感じたら、すぐに医療機関に駆け込んで下さい。とにかく今、凄い勢いでインフルエンザの患者さんが増えているのですから。

紫外線と日焼け止め<1>

2012年04月26日

 桜が終わり、若葉の季節となりましたね。さて、そうなると、気をつけて頂きたいのが「紫外線」5月が一年で最も紫外線が多く降り注ぐ月と言われていますが、要は太陽と地球の距離で決まります。曇りだろうが、雨が降っていようが、紫外線には関係ありません。これらを通り抜けて、皆さんに降り注いできます。外に出る頻度が増えてくるこれからの季節、紫外線に気を付けなければならないのは、これからの時期です。皆さんはファンデーションと日焼け止めを同時に塗っておられると思いますが、現実にお肌が荒れたり、ニキビや吹き出ものが出ている方、けっこう居られるのではないでしょうか。汗をかくから仕方がないと思って諦めている方も意外と多いのですが、断言します。日焼け止めの選び方と使い方が間違っているのです!その話はちょっと置いておいて、先に基本的な常識を少しおさらいしておきましょう。

■紫外線の種類
 紫外線は波長によって3つに区別されます。それぞれ、UV-A、UV-B、UV-Cとよび、このうちUV-Cはオゾン層にさえぎられて地上に届くことはありません。われわれの皮膚に降り注ぐのはUV-AとUV-Bの2つで、これらはそれぞれ皮膚への作用が異なります。
 UV-Aは皮膚の深いところまで達し、メラノサイトの働きを活発にして肌の色を黒くします。要するに「日焼け」の原因です。
 UV-Bはほとんどが表皮、つまり浅いところで吸収されます。UV-Aよりも皮膚に対する刺激が強いので、日光によるヤケドや水ぶくれの原因になるのはこちらです。日焼けというより「日ヤケド」の原因と思って下さい。UV-Bは細胞の遺伝子まで傷つけることもあり、白色人種では皮膚癌を誘発しますから、欧米では特に忌み嫌われ幼少期から対策が取られています。
 おそらく皆さんも日焼けを敵対視している方ばかりだと思いますが、実はそうとも限りません。日焼けというのは、動物の防御反応の一つなのです。日焼け、つまりメラニンの増殖は、皮膚の細胞をUV-Bから保護するためなのです。夏の初めにプールに行って背中が真っ赤なヤケド状になっても、やがて色黒になってくると、以後は紫外線を浴びても平気になります。この保護作用が日焼けなのです。ですから、【UV-Aは善玉、UV-Bは悪玉】という認識で差し支えないでしょう。しかし若い頃は良いですが、年をとって新陳代謝が悪くなってくると日焼けはシミとして残ってきます。そうなるともうUV-AもUV-Bも関係なく、紫外線はお肌の大敵、となるわけです。だいたい20歳を過ぎる頃から、紫外線による肌への悪影響が問題になってきます。

3回に渡り、紫外線と日焼け止めをお届けします。次回は、「日焼け止めの種類」、「日焼け止めの選び方」です。

B型インフルエンザ流行中!

2012年04月13日

 このところ厄介な症例が多くて、困っています。それはB型インフルエンザ。特に新学期が始まった今週から、また増えると予想しています。
 どこが困るかと言うと、「熱があまり出ない」ことです。今年の初めに大流行したA香港型インフルエンザは、ガッと39度近い高熱が出て、慌てて医者に駆け込み、タミフルを処方してもらって、だいたい5日くらいで元気になりました。そのイメージがあまりに強過ぎたためか、37度前後でいつものカゼと違って、少し身体がだるいかな、くらいの程度で、医者にも行かず、薬局で薬を買ってきて飲むくらいで、無理して会社に行きます。で、それが1週間とか10日とか続いて、いよいよ身体がしんどくなって、初めて医者に行くのです。
 そうなるともう手遅れ。たいていそういう場合は気付かないうちにB型インフルエンザにかかって、自力で治った方です。自力でインルエンザをやっつけたわけですから、その体力消耗の激しさたるや、元に戻るのに普通では2~3週間かかります。
まだタミフルやリレンザなどの特効薬が無かった十年以上前、インフルエンザは元の元気な身体に戻るのに一ヶ月かかる病気でした。特効薬ができて、初めて数日で社会復帰できる病気になったのです。
 今年のB型インフルエンザは特に「ねちっこい」といいますか、症状が長引く傾向に感じられます。全身倦怠感はもちろん長引く微熱に、咳や鼻水。もちろん花粉症とは異なる、夜も熟睡できないほどの後遺症に悩まされている方の多いこと。
高熱が出ないからインフルエンザではないと勝手に思い込んで、医者に行かず自力で治そうとすると、あとで大変な「ツケ」を払う事になります。そんな患者さんが一日に二人くらいは来られます。そういう患者さんは、もうお顔を一目見れば分かります。疲れ果て、眼の力は失せ、話を聞く必要もないほどですが、まぁいちおう話を聞いてみるとやはり、一週間ほど前に37度ていどの熱が出たけど、売薬で押さえようとしても全然治らず、身体はどんどんだるくなる一方。私の身体、どうなったんでしょうか?という方ばかりです。
 時間が経ち過ぎてているので、もう特効薬は効きません。点滴をして体力回復をひたすら待つだけ。
 どうか皆さん、熱が高くないからと言って普通の風邪だと思いこまないで下さい。あとで払う代償の大きさを考えて、医者に行って検査を受けて下さい。
 とにかく今、B型インフルエンザ流行の真っ最中なのですから。

花粉症・アレルギー性鼻炎

2012年03月22日

 2012年の花粉飛散量は、例年の2~3倍と予想されています。兵庫県では、2012年のスギ花粉飛散開始は2月10日前後であったことは、前回のドクターズボイスでお知らせしました。
花粉症で一番大切なことは「予防」です。
花粉症を全く治してしまうには努力と時間を要しますが、薬で症状を軽くし、シーズンを乗り切ることはそう難しくありません。当院では下記のような様々な薬で対応しています。

1)ステロイド鼻用スプレー(フルチカゾン点鼻薬・タウナススプレー)
 一日2回、鼻内に噴霧します。鼻汁がたまっているときは鼻をしっかりかんでからスプレーして下さい。少し臭いにおいがありますが、効果は強いです。鼻腔に吸入した後は一分間、頭を後方に下げて、薬が鼻腔の奥まで流れ込むようにしてください

2)抗アレルギー点眼薬(ザジテン点眼薬・リボスチン点眼薬)
 花粉との反応をブロックして効果が発揮されます。このため症状がおさまっても、一日4回の点眼を続けて下さい。やや刺激感がありますが、眼のかゆみが強い時にはこちらがよく効きます。

3)ステロイド点眼薬(フルオメソロン0.1%)
 2)で効果がない時に処方します、かゆみや充血がひどいとき、一日数回点眼するとよく効きますが、副作用もあるため、安易に使わないようして下さい。先に水か洗眼薬などで目を洗ってから点眼すると効果は良く出ます

4)ステロイド内服薬(セレスタミン)
 たいへん効果があり、服用後30分以内で効いてきます。強力なので、かゆみや鼻づまりがひどい時に頓服として飲んで下さい。一回1錠で一日2回まで飲めますが、眠気やだるさが出ることもあり、当院では症状の強い時に処方しています。

5)抗アレルギー内服薬
 ・眠気が出ない:(ピナジオン・オノン・クラリチン・アレグラ・小青龍湯・タリオン)
 ・眠気が出ることもある:(アムゼント・ニポラジン・ジルテック)
 ただし、これらの薬は飲み始めて二週間以上たたないと効果が現れてきません。ですから症状が出る前から飲み始めることが望ましいのです。そして花粉が飛んでいる間、スギ花粉症の場合なら少なくとも四月いっぱいは飲み続けて下さい。「その日の症状によって飲んだり飲まなかったり」が、いちばん効果のない、もったいない飲み方です。

6) 免疫許容量を高めて症状を軽減させる、非特異的減感作療法
 これは一年前の秋ごろから開始しないと意味がありません。即効性と言う意味では辛いところです。また、人によって個人差が大きく、劇的に良くなる人も居れば、全く効果がなかったと言う方もおられ、ぶっちゃけ「やってみないと判らないけど、やってみる価値はある」という治療です。

7)持続型ステロイド筋肉注射
 一回注射すればほぼ1シーズン花粉症の辛さから解放されるという夢のような注射です。これは長時間作用型のステロイド注射で、以前からごく一部の医師だけが使っていた方法ですが、ステロイドであることから、一般の耳鼻科や内科医は使用を躊躇していました。当然、副作用が問題になります。当院でも若い方や、妊娠前の女性への注射はお断りしています
「たかが花粉症にこんな強い薬を使う必要はない」というのが日本アレルギー学会の見解で、実際に耳鼻科学会やアレルギー学会では禁忌とされています。しかし世の中には、「たかが」で済まされない方が大勢おられる事もまた事実です。春は地獄だ。毎年花粉の飛散量に戦々恐々としている…そういった方にとっては、「たかが花粉症」で済まされる問題ではありません。当院では、本当に苦しんでいる方の緊急避難方法として、この注射を、あくまで症例を選んで施術しています。 開院以来、毎年多くの方に注射していますが、注射部位が陥凹する副作用以外は経験していません。ちなみにその陥凹は完治するまでに1年3カ月かかりますので、当院では臀部部に注射するようにしています。

「花粉症・アレルギー性鼻炎」の対策方法

2012年03月08日

・アレルギー性鼻炎(鼻アレルギー、Nasal allergy)
 おもな症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり。一年中症状のあるもの (通年性)はハウスダストと呼ばれるダニ(ヒトの垢を食べるコナヒョ ウヒダニなど)の死骸をふくんだホコリに対するアレルギーのことが多い。アトピー性皮膚炎、喘息などに合併することもある。アレルギー抗原に対する血液中のIgE抗体を調べるRAST法を用いて、何が原因になっているか調べる。
 家の掃除が最優先。ついで抗アレルギー剤の内服、点鼻薬。アレルギー抗原を少量注射することでアレルギーが起きにくくする減感作療法などがある。

・花粉症(Pollinosis)
 アレルギー性鼻炎の中で、花粉が原因となるものを特に花粉症と呼ん で区別している。多くはスギ花粉に対するアレルギーで、2~3月に起こる。スギの他にも多くの花粉症があり、ヒノキ花粉症はスギよりやや遅れて3~4月に発生する。5~6月にはカモガヤによる花粉症、8~10月にはブタクサ、カナムグラ、ヨモギなどの花粉症があり、広い意味での花粉症は一年中発生している。症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりの他、目の充血・かゆみ、流涙、皮膚の湿疹・むくみ、全身の疲労感など、さまざまである。(現代の耳鼻科学より抜粋)

・2012年の花粉飛散量は、例年よりやや少ないと予想されています。
 兵庫県では、2012年のスギ花粉飛散開始は2月10日前後でした。花粉症で一番大切なことは「予防」です。花粉症を全く治してしまうには努力と時間を要しますが、薬で症状を軽くしシーズンを乗り切ることはそう難しくありません。当院では種々の抗アレルギー剤による治療のほかに、抗アレルギー内服薬には、眠気が出ないとされる、アレジオン・オノン・クラリチン・アレグラ・小青龍湯・タリオンなどがあり、眠気が出ることもあるといわれる、セルテクト・ニポラジン・ジルテックなどあります。眠気がでるから効果も強いというわけでなく、その人の体質によるところが大きいので、色々試して見られるのがイイかもしれませんね。
 でも忘れて欲しくないことが一点あります。これらの薬は飲み始めて二週間以上たたないと効果が現れてきません。ですから症状が出る前から飲み始めることが望ましいのです。花粉が飛び始めてからでも効果は期待できますので、四月ごろまで飲み続けて下さい。その日の症状によって飲んだり飲まなかったりが、いちばん効果がありませんのでご注意を!

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