ドクター's ボイス

今年のインフルエンザ流行予測 今冬(2016~2017)

2016年10月05日

毎年この時期の恒例ですが、今冬(2016~2017)のインフルエンザの流行について予想をしてみましょう。
私がいつも予想のいちばんの指標としているのは、その年の南半球での流行状況です。今年はブラジルでオリンピックが開催されましたが、日本では夏の時期、南半球では冬になります。要するに今年リオデジャネイロ五輪は冬に開催されたんですね。そしてその時に、どのタイプのインフルエンザがどのていど流行したか、それはその年の末、日本の冬に流行するインフルエンザを予測する最も確実な情報になるのです

で、今年の夏、南半球のインフルエンザの流行状況がどうだったかと言いますと、大流行ではありませんでした。小から中規模の流行で、多かったのはA(H3N2)型が80%、日本で言うA香港型ですね。残り20%はインフルエンザA(H1N1)pdm09。7年前に大騒動になった新型インフルエンザですが、もはや新型でもなんでもなく、季節型インフルエンザの代表になってしまいました。もちろんB型も流行しましたが、70%がビクトリア系で、30%が山形系でした。

これらの情報と世界保険機構(WHO)の予測を合わせて考えると、今年の冬、日本でのインフルエンザはまず大流行は起こらない。局地的な大流行はあるものの、日本全体としてはむしろ年明けの3月から4月、もう春が目の前という頃に、B型が中規模の流行を見せるという予想ができます。その理由として、今年これからみなさんに接種させて頂くインフルエンザ・ワクチンは、前項で挙げた4つの型のウイルス株にピタリと当てはまるからです。
ですので、ちゃんとワクチンさえ受けていただけば、流行が予想される四種類のインフルエンザ全てに対する抗体を獲得することができます。ただ、最新情報では沖縄、北九州で、9月末からインフルエンザが発生しているようです。もしかすると流行の始まりは例年より早いかもしれませんが、その分、終息が早まるということにはなりません。

また、ワクチンを受ければそれで良いというものではありません。ワクチンを接種する際には注意が必要です。言い出したらキリがありませんが、今日はいちばん重要なポイントを二つだけ憶えておいて下さい。
1.どうせ受けるなら、1シーズンに2回受けて下さい。1回だけでも効果はありますが、2回受けることで得られる恩恵の方がはるかに多いのです。
2.B型インフルエンザが春先まで流行することから考えて、あまり早い時期から接種するのは得策ではありません。11月中旬に一回目、12月中旬に2回目、がお奨めです

妊娠糖尿病

2016年08月20日

 先日、私が姪っ子のように可愛がっている親戚の女の子(と言っても、もう結婚して1年を過ぎますが)が妊娠糖尿病と診断されました。本人もムコ殿も、私のイトコにあたる両親も皆が心配して私に相談に来るので、文章にまとめて親戚一同にメールしました。せっかくなので、今回はみなさんあまり聞き慣れないと思いますが、妊娠糖尿病についてお話ししましょう。
 妊娠糖尿病とは、妊娠の影響で発症する糖代謝異常の一種で、妊娠中に初めて発見・発症したもので、糖尿病には至らない軽度のものを指します。妊娠中に発覚した糖代謝異常が重度の場合は「妊娠中に診断された明らかな糖尿病」として区別されます。また、妊娠前に糖尿病と診断されていた人が妊娠した場合は「糖尿病合併妊娠」と呼ばれます。発症率は「12%」で、これは「よくあること」の範疇です。ほとんどの場合、産後には元通りになりますが、産後に糖尿病を発症しやすくなるといわれているので注意は必要です。
 お腹の赤ちゃんはブドウ糖をエネルギーにして成長するので、妊娠すると母体は赤ちゃんにブドウ糖を優先的に供給するように変化します。ブドウ糖は膵臓から分泌されるインスリンが働いて、細胞に取り込まれてエネルギーに変わりますが、妊娠すると胎盤からインスリンの働きを抑えるホルモンが分泌され、母親側ではブドウ糖は取り込まれにくくなります。その分が赤ちゃんの身体に流れて、赤ちゃんのエネルギーとなります。
 妊娠中の母体は血液中のブドウ糖が分解されにくくなるので、そのときに甘いものをたくさん食べると、分解されずに血液中に残ったブドウ糖が増えるので、糖尿病のように見えるのです。「妊娠中に診断された明らかな糖尿病」や「糖尿病合併妊娠」でない限り、妊娠糖尿病は、胎盤から分泌されるインスリンを抑えるホルモンが影響しているので、ほとんどの場合、出産後に胎盤が排出されると自然治癒します。
 しかし、母体や胎児に悪影響を及ぼすことはあり得ます。悪化すると、妊娠高血圧症候群や、流産・早産を引き起こしやすくなったり、胎児発育不全や胎児機能不全を起こす可能性が高まります。また、赤ちゃんが大きくなり過ぎて難産になったり、出生後に新生児低血糖を引き起こすリスクもあるので治療はしておく必要があります。
治療は食事療法と運動療法です。例えば…。
☆食事療法
1.糖分を減らし、栄養バランスのよい食事を心がける。
2.ご飯やパン類、穀物類など、糖質に変わる炭水化物の摂取量を抑える。
3.決められた1日の摂取カロリーを守る。
4.スポーツ飲料などの飲み物や果物も取り過ぎないようにする。
☆運動療法
1.食後に30分程度のウォーキングをする。
2.マタニティヨガ、マタニティビクス、マタニティスイミングなど妊婦さん向けの運動。
 食事や運動で改善が見られなければ、インスリンの自己注射をする場合もあります。通院での治療が一般的ですが、血糖値が基準を大きく超えるときは、数日~1週間程度の管理入院が必要になることもあります。ただし、このように重症化することはごく稀なので、できれば糖尿病の専門医と産科の先生が常駐しておられる病院でしっかり調べてもらったら、あとはご自宅で食事療法で頑張れると思います。
 このブログをお読みの方は、どちらかと言えば、もう出産まで経験された方のほうが多いと思いますが、妊娠したら一割強の確率で発症する合併症ですので、知識として知っておいても損はないと思いましたので、今回は公私混同させて頂きました。手抜きかな?

「熱中症対策にスポーツドリンク」はご用心!

2016年07月14日

本当に暑いですね。最近、同年代の患者さんとよく交わす言葉に、
「先生、日本ってこんなに暑い国やったっけ?」
「いや〜、少なくともボクが子供の頃はこんなに暑い国やなかったと思うよ」
「そうやんなぁ。昔は天気予報で30度とか言うとったら、ひえぇーって思ってたもんな…」
 テレビのニュースでもよく聞かれると思いますが、熱中症の患者がここ数年で急増、右肩上がりに上昇しているという話。
 僕たちが小学校で習った時は、日本は「温帯」に属すると教わったはずですが、もうこれはどう考えても、いつの間にやら日本は「亜熱帯」になっちゃったに違いないと、そう思って調べてみると、温帯とか亜熱帯とかは、ドイツの気候学者のケッペンという人が1923年に提唱した気候区分らしいです。こりゃまたえらく古い話ですね。90年も昔ですよ。
 さてケッペン先生、世界の気候を大きく、熱帯、乾燥帯、温帯、亜寒帯、寒帯の5つに分けて、その5つのうちにもそれぞれ細かな区分があって…おや? 亜熱帯という言葉はないんですね。
 と思ってもう少し調べると、旧ソビエト連邦のアリソフという気候学者が1954年頃に発表した学説、アリソフの気候区分というのがあって、それによると、赤道気団帯、赤道季節風帯、熱帯気団帯、亜熱帯、寒帯気団帯、亜極気団地帯、極気団地帯、の7つがあるそうです。アリソフの気候区分によると、日本は宮城県か山形県辺りを境に、北が寒帯気団帯、南が亜熱帯になるそうですが、いまの日本の地理の授業で教えているのは基本的に、先にご紹介したケッペンの気候区分だそうです。他にもいろんな学説があって、昔から議論されてるらしいですね。
 いずれにしろ、いまの日本は少なくとも「温帯」とは言えないというのは、皆さんの同意を頂けると思います。
 それで調べて行くうちに、21世紀の終わりには日本の大部分が亜熱帯になるという、恐ろしいコラムまで見つけてしまいました。地球温暖化のせいだそうです。今でもすでに、温暖湿潤を逸脱し亜熱帯になってしまっている地域はたくさんありそうですが、今世紀末には日本の平均気温は今より6.4度も高くなるという試算もあり、熱中症などによる死亡者数も今の2倍以上に増えるのだそうです。
 さて、それで今回はその熱中症の話題。実はこれ、去年も書いたのですが、私は熱中症対策にスポーツドリンクは飲みません、というお話です。
 理由:スポーツドリンクは身体に良くないと、私は考えているからです。
 まず単純な話ですが、スポーツドリンクを水筒に入れるのは良くありません。金属製の水筒と酸性の強い飲料は相性がよくありません。水筒といっても、いろんな種類があります。最近いちばん多く見られるのは、ステンレス製の水筒です。
 でもステンレスやアルミなど金属製の水筒は、酸と触れると容器の金属成分が飲料の中に溶け出し、金属アレルギーや、ひどい時には中毒症状を引き起こしてしまいます
 もちろん、金属製の水筒は、飲料と金属が直接接触しないように金属表面に加工がされていますので、通常であれば、溶け出す金属は問題にならないくらい微量でしょうが、もし、水筒の内側にキズがついている場合、酸性の強い飲料を入れると、高い濃度で金属成分が溶け出す可能性はあります。
 でも、そんなのは、自分で言っといて何ですが「言いがかり」みたいな可愛いもので、私が本当にイヤなのは、使われている合成甘味料なんですよね。
 その問題の合成甘味料が「スクラロース」です。砂糖の数百倍の甘味があり、コンビニなどで販売されているミント、ガム、ダイエットコーラとか、ノンカロリーと謳っている清涼飲料水のほとんど全てに、この合成甘味料のスクラロース、もしくは、もっと身体に悪い「アスパルテーム」が入っています
 アスパルテームの解説をはじめると話が長くなりますので割愛しますが、これは本当に半端なく危険なのです。で、アスパルテームの安全性が1990年代終わりごろから世界的な大問題となり、多くの食料品メーカーが違う人工甘味料に切り換えなけらばいけない状況に追い込まれ、その代わりとして2000年以降、つまり今世紀に入ってから爆発的に売り上げを伸ばしているのがスクラロースなのです。
 ところが、このスクラロースも決して安全とは言い切れない。スクラロースの分子には塩素(Cl)がついているのですが、
塩素(Cl)と炭素(C)の分子をくっ付けるとオルガノクロライドという分子になります。
 一般的にオルガノクロライドとは、ダイオキシンやDDTなどの農薬、つまり劇薬です。
厚労省が食品添加物として許可したオルガノクロライドは、いまのところスクラロースだけです。
 分かりやすく言うと、有機塩素化合物の一種である合成甘味料の「スクラロース」は毒性の強い物質と言わざるを得ないのに、日本の厚生労働省をはじめ世界中の行政機関がその使用を認めている、という事です(受け売り)
 詳しくお知りになりたい方は「アスパルテーム」「スクラロース」のキーワードでネット検索して下さい。いっぱい出てきますから。そのむかし社会的問題となった「チクロ」や「サッカリン」といった、強毒性の合成甘味料と大差ないのです。
 まぁとにかく、ちょっと調べてその毒性の強さや、ラットを使った実験のデータをみれば、コンビニで売られているものは、ほとんど食べられなくなります。でもガムとか、飴とか、しょせんは含有量が知れています。でもスポーツドリンクとなるとそうはいきません。ペットボトルで一日2リットル、3リットルと飲む方も居られるわけです。
 で、スポーツドリンクの話に戻りますね。まず、先ほどから言ってるスクラロースなどの合成甘味料が大量に含まれているという点と、もう一つ、ブドウ糖や果糖、もしくは異性化糖などの表記が、成分表示に記載されていることです。ブドウ糖や果糖はいいとして、この「異性化糖」というのがまたクセモノなんです。
 異性化糖とは、デンプンを酵素または酸で加水分解して得られた、主としてブドウ糖からなる糖液を、さらに酵素またはアルカリにより異性化した、果糖またはブドウ糖を主成分とする糖のこと(これまた受け売り)です。なんか漠然と怖いですよね。
 書き過ぎてスポーツドリンクのメーカーから逆恨みを買うのも嫌ですので、このくらいにしますが、少なくとも、わたしはスポーツドリンクは飲みません。熱中症対策だと言って、リットル単位で飲むなんてことは絶対しません。スポーツドリンクを毎日ペットボトルでガブガブ飲んでる、なんて人は、ほぼかならず「下痢」しますからね。
 じゃあなにを飲めば良いのか。答えは簡単、「塩水」です
 実はわたくしこれでも、日本体育協会公認スポーツドクターですので、「熱中症の予防」には0.2%濃度の食塩水を飲むのがいちばんだと、ここではっきり申し上げます。
 0.2%食塩水の作り方は、1.000mlの水に2グラムの塩を入れてできあがりです。2リットルのペットボトルを使う時は食塩4グラム。ティースプーンすりきり一杯です。環境省の熱中症環境保健マニュアルによると、これに2〜3グラムの砂糖を入れるとさらに良いとありますが、予防のレベルでしたら「食塩だけ」で充分です。
 熱中症になってしまったら、手足の痙攣や、意識の混濁とか、そういう時はもうはっきり「急性期治療」になります。その場合には、生理食塩水(0.9%の食塩水)を点滴で急速に補給する必要があります。0.9%の塩分濃度の生理食塩水というと、これはかなり塩辛いです。1リットルの水におよそ10グラムという換算になります。ちなみに海水の塩分濃度がだいたい3%ですので(1リットルの水に食塩30グラム)、これはもっと塩辛いです。1リットルの水に食塩で30グラム、大さじ2杯にあたります。だから海水を飲んだら、かえって喉が渇いてしまうのです。
 日本体育協会では、食塩と糖質を含んだ飲料を推奨しています。1時間以上の運動をする時は「0.2%程度の食塩と、5%程度の糖分を含んだ5~15℃くらいの冷たい水」としており、自分で調製するには、1リットルの水にティースプーン半分の食塩(2g)と角砂糖を1個か2個、溶かすと良いとしています。
 でも、予防という観点からすれば大切なのは何と言っても「塩」です。昔の港湾労働者は、朝まず最初に全員に岩塩が配られ、みなその岩塩を舐めながら水分補給して荷役の仕事をしたと聴いたことがあります。舐めるくらいの、ほんの少しの塩で良いという事です。
 1リットルの水に食塩1.5〜2グラムで良いのです。よく料理で「小さじ1杯」なんて言いますね、普通のティースプーンにすりきり一杯で5ccですが、これはあくまで液体の量で、重さではありません。塩や砂糖はティースプーンにすり切り一杯で4グラムです。
 ちなみにこれがサラダ油なんかですと、容積は5ccですが油は水より軽いですから、ティースプーン一杯で重さは3.5グラムになります。ですので、熱中症を予防するために1リットルの水に食塩1.5〜2グラムということは、ティースプーンに半分弱と考えて下さいほんのり塩味、という程度です…おぉっ、なんと丁寧な説明!

シミとあざとイボ

2016年06月17日

先日、シミ取りのカウンセリングに来院された妙齢の女性、近くの皮膚科でシミ取りレーザーを10回以上、照射してもらったけどぜんぜん消えないと、お友達からご紹介されたと言ってお見えになりました。
一目見て、「これはシミではなく、イボです」「エェッ! シミじゃあ無いんですか?」「レーザーって、もしかしてパンッ、パンッって感じで、その後1週間くらいテープ貼っといて下さいっていうレーザーですか?」
実は多いんですよ。よく見るとシミではなくて実はイボだという症例。だいたいが「汗管腫」か「扁平疣贅」という、皮膚の「良性腫瘍」です。
目の周りや額、頬、こめかみ、頚、デコルテに、触ってブツブツしてるようない小さな1ミリくらいのイボがありませんか? 色が濃いとシミに見えるんですよね。それが汗管腫です。実は遺伝性で特にアジア人によく見られます。
汗管腫は汗腺のひとつエクリン汗腺が真皮内で増殖して腫瘍状に見える状態です。中年期以上の女性に多く見られる症状で、とくに目の周りに出来ることが多く。けっこう目立つ場所にできるんですね。遺伝的体質や環境の変化によるホルモンバランスの乱れなどが原因とされていますが、なにせ基本的に良性とは言え「腫瘍」ですから、原因は細胞の突然変異なわけです。色々なことが原因となって当たり前。
特徴として、見た目は扁平に突起した湿疹で、色は褐色。ただしその色は薄い場合もあれば濃い場合もある。痛みやかゆみがない。大きさは1ミリから、最大で5ミリくらいまで。腫瘍ですから歳とともに増えるのは、いた仕方ありません。
一方、扁平疣贅には実は2種類あって、青年性扁平疣贅と老人性扁平疣贅があります。本当をいうとこれら両者、どちらもあまり違いはなくて、若い人にできたら青年性で、ある程度お年を召した方にできたら老人性という、くらいの違いしかありません。
扁平疣贅の場合、原因はどちらもHPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスに感染してできます。扁平と言うくらいですから、触ってちょっと平坦に盛り上がっている程度。丸かったり尖ったりはしていません。大きさは1ミリから、いちばん多いのは3ミリ程度で、形は丸い物は少なく、どちらかと言えば、なんか地図みたいな感じで、いびつな形をしています。
ウイルスが原因なので、イボをいじった手で肌の他の部分を触るとうつってしまうので、できるだけ触って頂きたくないのですが、別に触った部分の皮膚がキズ一つなく健康な肌なら問題ないのです。皮膚に傷があったり、免疫力が落ちていると、感染してイボになってしまうのです。
ですので、汗管腫が純粋な細胞の突然変異によってできる腫瘍だとすれば、扁平疣贅はウイルス感染を契機に発生する腫瘍と、大別することができます。
治療ですが、腫瘍ですから外科的切除しかありません。液体窒素などで治療してくれるところもありますが、炭酸ガスレーザーで焼灼するのがいちばん綺麗で治りも速いのですが、この炭酸ガスレーザーを持っているというか、使っている皮膚科の先生ってあまりたくさん居られません。けっこうお値段が張る機械なので、美容外科かせいぜい一部の一般外科なら、一台くらいは持ってるでしょうが、一般の皮膚科診療所ではそうそう使うこともなく、美容外科に行くと自費とかになって、けっこうお高い値段になります
後でも述べますが、最初のカウンセリングの時に、治療にかかる機関と、回数、そして総額でいくらぐらいになるか、ちゃんと聴いておいて下さい。うちでは炭酸ガスレーザーも、炭酸ガスフラクショナル・レーザーも装備していますので、少々数が多くても、少々大きな腫瘍でも、時間さえ頂ければ、じっくり全て除去します。汗管腫で、500個以上取った方も大勢います。一回の施術で約20分、100個くらい取ります。
いっぺんに全部とっても良いんですが、あまり一度にたくさん取ると、やはり数日は痕も目立つし、痛みも少しはありますし、それこそ500個一度に取ると、皮膚のひきつれも出ますので、やはり一度に少しずつ、痕は通院回数で稼ぐ感じになります。
余談になりますが、男性で、顔にシミのある人、多いですね。特に中年以降でゴルフや釣りなどがご趣味で日焼けをしている方。シミだと思って、でもまぁオレも歳だし、女じゃないからこのくらいのシミは仕方ないか、という男性にはぜひ受けて頂きたいです。
男性のシミはほとんど一回の治療で治ります。何故なら大概がシミではなく、汗管腫か扁平疣贅なので、炭酸ガスフラクショナル・レーザーなどで一皮削れば、血も出ません。ダウンタイムは3ヶ月ほど。削った部分は放っておいても、一週間ほどで赤くなり、やがて茶色く、そしてその後、軽くいちど日焼けでもすれば、ほとんど周囲の皮膚の色と同化します。これも、持っているのは美容外科が多いので、お値段は最初にカウンセリングに行った時にしっかり聴いておいて下さい。
うちですか? うちは安いですよ。男性、女性に関わらず、汗管腫も扁平疣贅も、300個くらいまでなら、高くて3万円くらいで、ほとんど綺麗になくなります。ただし、ダウンタイムがちょっと長いので、それだけはご理解ください。でも、何度も言いますが腫瘍ですから、切除しなければ一生治らない訳で……。
女性のシミは皮膚の色素沈着ですから、表皮だけならまだ良いですが、真皮層まで色素沈着していると、これは色々な種類のレーザーを組み合わせて治療しますので、一年は通院していただく必要があります。
最近はね、最初に書いたような「パンッ、パンッって射って、そのあと一週間テープ貼って…」なんていうシミ取りは滅多にやってません。どんどん良いレーザー治療器が出てますから。
ただし、時間はかかります。一回行ってレーザー射ってもらって、それでポロッと落ちるシミなんて、確かにありますけど、それはラッキー。何十年もかかって出来たシミがそんな簡単に治るわけないじゃないですか。
 「レーザー1発500円」なんて広告ありますよね、あれ、騙されちゃダメですよ。シミ一つが500円で取れると思ってませんか? 違います、あくまでレーザーを一発照射して500円ですからね。一つのシミに私でも最低で5発は射ちますからね。顔中シミやホクロぜんぶ射ったら300発とか400発なんていうことだって、ざらにあります。機械にカウンターが付いてますから、ハイこれ見て、350発って出てるでしょう?

1発500円だから17万5千円ね。なんて言われても、後の祭りですからね。しかもそれがシミではなくてイボだったら、それこそ目も当てられませんから、気をつけて下さいね。

 

5月中旬のインフルエンザ

2016年05月17日

嫌な予感が当たらなければいいのですが…。

 

本日5月中旬になって、インフルエンザA型の患者さんが一日平均2人来られるようになりました。最初はウソぉッと思いましたが、よく考えれば、答えは簡単です。これはもう一波、流行期があるのではないかと危惧しています。2009年に流行して「新型豚インフルエンザ」と言われて騒がれたアレです。「インフルエンザ(H1N1)09pdm」という正式名称がついて、今では季節型インフルエンザの仲間入りしています。

よく思い出して下さい。最初に神戸で発見されて大騒ぎになり、日本中で大騒動になったのは、2009年のちょうどゴールデンウィーク明けでしたよね。要するにこのA型インフルエンザ(H1N1)2009pdm・ウイルスは、季節を問わず一年を通じて流行するということです。

もう一つ、これから流行しそうな理由があります。インフルエンザ・ワクチンの有効期間はだいたい4カ月。昨年末にワクチンを打った、とかいうのは全く関係ありません。

しかもこのタイプのウイルス、おそらく2015年から2016年の冬シーズンには、あまり流行らなかったと思われます。今年前半に出たA型インフルエンザは、おそらくH3N2、いわゆる香港型が大半だったと想像しています。それが何を意味するかというと、いま、H1N1/09pdmにかかると症状が激しいということです。一昨年の大流行したシーズンは、ほとんどのA型がH3N2の香港型でしたから今回のH1N1/09pdmしばらく流行してなかったので、抗体をもってる人が減っている、もしくはもっていても、抗体価が低くなっていると云えます。

私のクリニックではインフルエンザ治療の第一選択薬は「ラピアクタ」という点滴です。これは一回点滴すれば、およそ24時間後には症状が劇的に警戒し、あとは何も飲み薬や吸入をしなくても安静にしていればいいという、非常に優れものでして、ただ、点滴はイヤ、針を刺されるのがイヤという人や、お子さんの場合には、それなだめすかして点滴させてもらうのですが、実際に、その夜は体の中でウイルスと薬が闘うわけですので、けっこう高熱が出て倦怠感も強いのですが、まず24時間経てば、急激に症状が治まりますし、子供さんの場合はもっと効きが良くて、次の朝にはケロッとしていることが大半です。

治っても発症から5日間は学校に行けませんので、それはそれで退屈だとこぼすお子さんも多いのですが、でも早く治ったほうが、しんどい思いしなくていいジャンと言って無理矢理納得してもらってますが、それで結構、うちのクリニックには遠方からでも、ここは子供でも点滴してくれるって聴いて来ました、なんて言う親御さんもたくさんいらして、ママ友のライン・コミュニケーションにはときどき驚かされるのですが、さて実はここまでは前フリなんですね。

なんと今年のH1N1/09pdmは、ラピアクタを一回点滴しても一日で治らないことが多いのです。ラピアクタは24時間経過して症状に改善が見られないときには例外的に2回目の点滴をしてもいいのですが、実際にそうそう2回点滴するインフルエンザ患者さんは居ません。

ところが、このところ、おそらく「H1N1/09pdm」と思われるA型インフルエンザの患者さんは、ほぼ皆さん、ラピアクタを打っても翌日、あまり良くならないと言って、2回めのラピアクタの点滴を受けにこられるのです。それでまぁさすがに、その翌日か翌々日にはほぼ症状も治まって、学校、仕事にはまだ行けないのか?…ってことになるのですが。

インフルエンザは真冬に流行するものだと思っている方、大勢いらっしゃいます。実際、4年前まではそうでした。しかも困ったことに、まだそう思い続けているドクター達も驚くほどたくさんいます。既成概念と言うか、不勉強というか、今夏も他の医療機関で夏カゼと診断されて、それでも治らず一週間以上も高熱が続き、うちに来た時にはインフルエンザ肺炎まで併発している方が来られました。もう大変でしたが点滴のインフルエンザ特効薬と抗生物質の併用で、ようやく完治しました。

いまインフルエンザが流行っているというのに、それを把握してない開業医が多い!尻拭いさせられるこっちは大変です。

 

「インフルエンザは冬の病気」というのは、もう過去の話です。現に少し前の夏、沖縄で毎週1000人単位でインフルエンザの患者さんが発病しました。その当時のインフルエンザは典型的な症状がないのも厄介で、高熱が出ない場合も多く、あえていうなら「頭痛」が共通の症状と言えるくらいでしたが、今年はちょっと様相が違います。けっこう熱も出ますし、倦怠感、疲労感などが強いです

私は前からずっと言っていることですが、もはやインフルエンザは冬の季節病ではなくなりました。どうか皆さん、いつもと違う妙な体調や、何ともいえない疲労感を感じたら、すぐに医療機関に駆け込んで下さい。それも、ちゃんと感染症の流行の現状を把握している先生の元に。おそらく新型インフルエンザですから!
これまでの常識は捨てて下さい。いつもと違う妙な体調や、言葉に表せない何ともいえない疲労感、カゼだと思うけど何かちょっと違う気がする。そして特に頭痛を感じたら、病院に行って下さい

 

25ページ中3ページ12345...1020...Last »

診療時間

午前(9時から12時):月曜から土曜 午後(15時から18時):月曜・火曜・木曜・金曜 日曜祝日は休診

最終受付:午前11:30/午後:17:30

健康診断・成人病検診・半日ドック
医療相談・健康相談(介護保険)・美容相談
往診・在宅医療 随時受付しております。

神戸芦屋のホームドクターとして

医療に関するあらゆることのご相談に、明るく気さくな雰囲気でお応えいたします。当院では年齢や疾患で診療をお断りすることは決していたしません。

もっと詳しく

医療のプロが行う、美容メニュー

当院では、肥満を医学的な見地から考え、綿密なカウンセリングから三つの原因を取り除いて、バランスよく痩せることを最終目標としています。

もっと詳しく

関連リンク

Vi・Vi・美・ブログ

クリニックウェブサイトの管理者みみママのブログです。医療美容初心者ということもあり、松本先生に教えていただいた素朴な質問をご紹介しています!

>>ブログを開く

お問い合わせください

甲南回生 松本クリニック
内科/外科/整形外科/皮フ科/泌尿器科

0120-755-999

ウェブからお問い合わせ お問い合わせフォーム

〒659-0086
芦屋市三条南町
13-16 ソレイユ芦屋3F