ドクター's ボイス

インフルエンザ予防接種について(2015~2016)

2015年11月19日

本年よりインフルエンザワクチンの接種料金を値上げさせて頂くことにつきまして、ご理解をお願いいたします。すでに新聞などでご存知の方も居られると思いますが、インフルエンザワクチンは今季から、効果が高まるとして厚生労働省の決定で、含まれるウイルスのタイプが従来の3種類から4種類に増えました。

この変更により製造コストも上昇し、当院におきましても卸価格が、昨年に比べて50パーセントの値上げとなります。従いまして接種料金もこれにともない「1.5倍」となるところですが、当院では昨年の価格「1回目:2,500円、2回目:1,500円」を、本年より、「1回目:3,000円、2回目:2,000円」とさせて頂くこととなりました。

原価は1.5倍になりましたが、元来インフルエンザワクチンは任意接種で、自費診療となります。その金額の中には注射手技料、問診料なども含まれており、それらを調整することで、今季はなんとか昨年より500円増しの20パーセント値上げで皆様にご提供できることとなりました。大変申し訳ありませんが、以上のような理由で今季からのワクチン接種料金の値上げに、何卒ご理解とご協力をお願いいたします。

摂取回数ですが、これについては何度もお伝えしているとおり、老若男女関わらず、受けるなら二回、受けて下さい。二回受けて頂きたいから、それだけのために、私は金額を安くしているのです。受けないなら受けない。受けるなら必ず二回。一回だけ受けると言うのが一番中途半端で、もったいないお金の使い方です。

ここからは興味のある方だけお読み下さい。なぜ一回ではなく二回なのか、詳しくご説明します。インフルエンザ・ワクチンは一回受けた場合の抗体獲得率が70%、二回受けるとこれが87%となります。平たく言えば、一回受けても十人中七人は抗体ができるけど、二回受ければ、それが十人中九人になるという、確率論なのです。また一つのワクチンには三種類のインフルエンザのウイルス株を入れることができますが4種類以上は入れることができません。

しかし例年、流行すると予想されるインフルエンザのウイルス株は5種類以上と予想されています。つまり二回ワクチンを受けても、予防できるのは4種類のみ、残り2種類のウイルスに対しては無防備です。また一度かかったからと言っても、抗体が残るのは長くて半年。私のように毎日20人近いインフルエンザの患者さんを診察するのでは、87%でも足りません。ですから私は毎年三回、自分でワクチンを注射します。それでも99%です。

今、世界中で人に感染すると判っているインフルエンザ・ウイルスは、百数十種類以上にのぼります。この中で4種類を予想するのは世界保健機構(WHO)で、今夏の南半球での流行や、前冬に世界中で採取したデータを元に決定します。この十数年、一度も外れたことがないほど正確な予測だったのですが、実は昨年のA香港型(H3N2)が外れてしまいました。ウイルスの持つDNAのごく一部に変異があった、ただそれだけのことで2014年は11月頃から大流行になってしまいましたが、これは例外だったと言えます。インフルエンザだって生き物です。ワクチンに耐性を持ち、自らの形態を変異させながら、生き残ろうと必死です。まさに「イタチごっこ」と言っても良いかもしれません。そして今年も5種類が流行りそうな気配が濃厚です。もし今年、ワクチンでカバーしきれないウイルスが大流行でもすれば、私もひとたまりもないでしょう。

以上のワクチンによる抗体獲得率と抗体持続期間が長くて5ヶ月程度である点、昨年は例外的に早く流行しましたがここ数年の流行は年々遅くなっているという状況から考えて、当院では、2015年は、一回目の接種は11月前半、二回目は12月後半、が最も有効という結論に達しました
もちろん時機を逸する方もおられると思いますが、インフルエンザはもはや冬だけの季節病ではなく、一年を通じて流行する感染症です。いつ始めても構いませんから、もし今日を一回目とするなら、だいたい45日から60日の間隔を空けて、二回目を受けて頂くことを強くお奨めします

当院では、注射したその日でも「お風呂」も「お酒」もOK!
注射部位は左腕(利き手の逆)できるだけ上で背中側
注射後10分間はしっかり揉んで下さい。

と、ご説明しています。厚生労働省が発行している「インフルエンザワクチン接種のガイドライン」という小冊子があります。ガイドラインにはまず針を刺し、シリンジを少し引いてが逆血がないことを確かめてから、ゆっくり注射する、とあります。そんなことしたら痛くて怖いだけです。インフルエンザワクチンには少量のホルマリン、水銀系の防腐剤であるチメロサール、緩衝剤であるポリソルベートが、わずかですが含有されており、pHは6.8から8.0、つまり、けっこうアルカリ性です。ゆっくり注射したら大人でも痛いものです。

ですので、上膊部背側の脂肪組織(分かりやすく言えば二の腕のフリソデの脂肪でタルタルになってる部分です)に注射すれば、そのあたりには毛細血管しかないので、まず針先が太い血管内に入ることはありません。

針を刺してからゆっくりシリンジを引いて逆血を確かめて…などとしている間に子供は泣き出します。そこへ持って来てゆっくり薬液を注入されたら、泣き出すに決まってます。
さらに私は、値段は張りますが、インスリン注射用の「FNシリンジ29ゲージ針付き」というのを使っています。針が注射筒に埋め込まれていますので、少々力を入れてシリンジを押しても、針先が外れたり、液が周りに飛び散ることもありません。

プスリと刺すと同時に、一瞬で薬液を注入してサッと針を抜きます。同時に左手に用意した注射パッド(1センチ角ほどの小さな絆創膏)を貼ります。その間、ほとんど一瞬です。
まず痛くありません。さらに二の腕でも、できる限り体幹に近い、すなわち上の方まで袖をまくり上げてもらいます。その方が知覚神経の分布が疎ですから、痛みはより少ないのです。大人でしたらいつの間に注射されたのかすら分からない人も居ます。そのくらい素早く射ちます

オムツも取れてないくらいの小さいお子さんはお尻に射ちます。注射するワクチンの量も半分の0.25ccですので、注射が終わっても何をされたか判らずにキョトンとしています。痛くない注射のいちばんのコツはスピードですが、注射薬のpH値、酸性かアルカリ性かも判っていることが
大事です。中性の薬剤の時はむしろゆっくり入れた方が痛みません。

さて注射した部位は後で揉むのか揉まないのか、これは実は日本小児科学会でも、統一見解はありません。接種医師の裁量に任されているというのが実情です。教科書的に言えば、「注射の基本は筋肉注射は揉む。皮下注射は揉まない」となりますが、インフルエンザワクチンを接種した後、揉んではいけないという説の根拠は、「強く揉んで毛細血管が破れて一気に薬液が血中内に移行した際にショックを起こすことがあり得る」というものです。しかし、私の注射する部位は二の腕、それもとくに毛細血管も少ない脂肪組織ですので、ガイドラインにある、「ショックを起こすことがある得る」確率は、おそらく十万回にひとり程度と想定しています。

それよりも、注射のあとを揉まないと、インフルエンザワクチンの場合、翌日、薬液が皮下でシコリになり、重だるい痛みを感じる場合が圧倒的に多いのは事実です。そこで結局、軽く揉んで下さい、というのが通例となっているようですが、私はしっかり、家に帰るまで揉んで下さいと言います。翌日痛くならないために、なのです。事実、良く揉めば揉むほど、翌日の注射部位の痛みは軽減します。

もちろんこれはガイドライン通りではありません。ですがガイドラインはあくまでガイドラインで「法律」ではありません。私のクリニックでは、なぜ二回射った方が良いのか、なぜ揉んだ方が良いのか、ここにご紹介したようなことをパンフレットとして患者さんにお渡ししています。あくまでガイドラインはこうだけど、過去二万件以上のワクチン接種の経験から私はこうしている、と文章にしたパンフレットをお渡ししています

世間でいわれている「良くない食べ合わせ」<1>

2015年10月16日

以前、当サイトで、世間でいわれている「良くない食べ合わせ」を医学的に検証する 、という企画をやりました。覚えておられる方も多いかもしれませんが、先日そのコラムを読ま れた東京の女性週刊誌の記者さんからお電話がありまして、もっと詳しく、それから逆に、良い 食べ合わせも教えてほしいから電話取材をさせてほしい、ということでした。
いやいや、電話でチョロっと喋ったくらいでは、とても全部はお話ししきれませんから、じゃ あ私が原稿の形にまとめて送りますから、面白いと思ったところだけ載せて下さい、となりまして、それで締め切りはいつですか?
すみません、急なニュース企画なもんで、明後日くらいま でにお願いできましたら…ゲゲッ! 大慌てで書きましたよ。
できるだけ自分の言葉で書いたつもりですが、ネットからコピペした文章もありますので、元 ネタをお書きになった方にはこの場を借りてお詫び申し上げます。利益相半はありませんので、 お許し頂けたら嬉しいです。

食べ合わせ……うなぎと梅干しとか、スイカと天ぷらとか、カニと氷とか、日本では昔から、 一緒に食べたら身体に悪いと言われている、いわゆる「食べ合わせ」が色々と言われていますね 。実は日本だけでなく、海外でも同じ言い伝えはあるのです。今回は主立った食べ合わせについて、医学的に検証してみたいと思います。まずは巷で「悪い」とされている食べ合わせについて考証します。

1.うなぎと梅干し…
うなぎの脂と梅干しの強い酸が刺激し合い消化不良を起こします。ただし 酸は脂肪消化の手助けになることもあるので、ここでは判定不可とします。ただし、江戸時代の 漢方医学書である『養生訓』には「銀杏に鰻」と記されており、これが転じたとするほか、高級食材である鰻の食べすぎ防止など、諸説があるようです。判定保留。

2.人参と大根…
大根のビタミンCを人参のアスコルビナーゼ(酵素)が壊すのでこれは「悪い 食べ合わせ」で正解。ただし、アスコルビナーゼは熱と酸に弱いので、加熱するか酢やレモン汁 などを混ぜると大丈夫です。人参と大根を合わせた「紅白なます」は酢で締めているのでビタミ
ンCの破壊を防いでくれるので、こちらはOK。あくまで「紅葉おろし」の話です。

3.カニと柿…
胃や腸とともに身体全体を冷やす。実際に確認されています。さらに、傷みやすいカニと、消化の悪い柿の組み合わせ、というのも難点です。山のものと海のものの組み合わせ ですので、昔は両方一緒に食べようとすると食材を調達するまでに時間を要して、どちらかが傷んでしまう場合があったため、よけいに食中毒を起こしたのでしょう。「悪い食べ合わせ」です。

4.スイカと天ぷら…
スイカの水分で胃液が薄められ、天ぷらの油分を分解できず、消化不良の 原因となります。これは実際に確認されているので「悪い食べ合わせ」です。胃腸の弱い人や下 痢気味の人はご注意下さい。

5.トマトときゅうり…
ビタミンCを豊富に含む食べ物として知られているトマトですが、きゅ
うりに含まれるアスコルビナーゼという酵素が、トマトのビタミンCを酸化させてしまいます。
どうしてもサラダで食べる際には、マヨネーズや酢入りのドレッシングをかけて食べることで酵
素の働きを抑制できますが「悪い食べ合わせ」といえます。

6.タコに梅、アサリに松茸、キュウリにコンニャク…
これらは医学的検証は出来ませんでした が、おそらく「悪い食べ合わせ」という根拠はないと思われます。

7.アサリにタニシ…
いまどきタニシなど滅多に口にすることはないですが、江戸時代は庶民の 貴重なタンパク源でした。食べ過ぎ防止、という意味合いが強いと思います。医学的根拠はないですが、「悪い食べ合わせ」とします。貝類には少なからず毒があります。私たちが普段食べているアサリやハマグリ、シジミにも、ごく微量の貝毒成分が含まれていますので、食べ過ぎは禁物です。ちなみにフグはこの貝を食べて、その貝毒を肝臓や卵巣に蓄積することができる生き物です。ですので、フグの毒であるテトロドトキシンは、貝毒の集積物と言えます。ヒトデにも毒があります。ヒトデを食べることもないでしょうが、お気をつけ下さい。

8.オコワにフグ、タケノコに黒砂糖…
これは根拠に乏しく「悪い食べ合わせ」とは言えません 。むしろ贅沢の戒めと考えた方が良さそうです。

次回に続く

サプリメントは何が良いの?<4>「緑茶」

2015年09月15日

心臓病のリスク低減。特に緑茶は心臓の動脈を柔軟にする効果があるため、血圧の変化にスムーズに対応できるようになるとか。抗酸化物質のフラボノイドは、内皮細胞を活性化させ、血管のつまりを防いでくれます。
免疫力を強くする調節性T細胞の数を増やしてくれたり、体の脂肪燃焼効果を高める作用。老化を遅らせる。糖尿病のリスクを3分の1に低減できる。コレステロールの吸収を妨げ、悪玉コレステロール(LDL)値を下げてくれる脳細胞の成長を活性化し、記憶力や学習力を向上させる効果も報告されています
そして、がんの予防。これまで発表された動物実験や大規模な臨床研究でみますと、少なくとも私の知る限り、食道がん、膵臓がん、子宮頸がん、卵巣がん、膀胱がん、前立腺がん、乳がん、胃がん、大腸がん、十二指腸がん。これらのがんの発生リスクや転移を低減するとの報告があります。私は詳しいんですよ、このあたりは。なぜなら私の大学院時代の研究テーマが「緑茶カテキンによる発がん抑制効果の研究」でしたから。
簡単に言うと、緑茶を飲むことで、がんになるリスクをおよそ三分の一に下げることができる、という研究で私は医学博士になりました。これは今でこそけっこう有名な話ですが、20年前には「ホンマかいな」と笑われることもありました。
最近の研究では、遺伝子を組み替えてがんを自然に発症するマウス(トランスジェニック・マウスといいます)を使った実験でも、緑茶や茶カテキンが、がんの進行を抑えることが報告されています。そして、お茶からポリフェノールだけを抽出したものが、がん予防の健康食品として売られています。日本の法律では、はっきり「がん予防」と宣伝できないのですが、緑茶ポリフェノールのひとつ、エピガロ・カテキン・ガレートのがん予防効果は今や常識です。
ほかにも食中毒の予防、虫歯の予防、高血圧の抑制、老化抑制など、数え上げたらキリがありません。私は今でも一日に1.5リッターは緑茶を飲みます。こうなるともう、ほとんど主食ですね。真似しろとは言いませんが、ミネラルウォーターをお飲みになるなら、緑茶を飲まれた方がよろしいかと…。でもまぁ、緑茶に関して言えば、サプリというより習慣ですね、やっぱり。
さて、これで今回のサプリ特集は終わりです。もうちょっと詳しく知りたい、というお声もあるでしょうが、駆け足で、今の流行りをご紹介しました。本当はこれに「MNM」なんていう若返りのサプリとか、糖尿病のこれはもう治療薬に近いんでないの? なんていうサプリもあるのですが、いまのところ実際に商品化されていて、皆さんが手に入れることができるものに絞ってご紹介しました。
私の持論は、サプリメントは食費を削ったり生活費を切り詰めてまでして買うものではない、というものです。なんといっても所詮は「健康補助食品」ですからね。サプリを飲んでるから少しぐらい不摂生しても大丈夫、なんていうのが一番いけません。
健康はお金で買えるものではありません早寝早起き、食事はいつも腹八分目、禁酒禁煙…耳が痛いですか? 実は私も、書いてて恥ずかしい。

 

 

「熱中症対策にスポーツドリンク」はご用心!

2015年08月17日

本当に暑いですね。最近、同年代の患者さんとよく交わす言葉に、
「先生、日本ってこんなに暑い国やったっけ?」
「いや?、少なくともボクが子供の頃はこんなに暑い国やなかったと思うよ」
「そうやんなぁ。昔は天気予報で30度とか言うとったら、ひえぇーって思ってたもんな…」

テレビのニュースでもよく聞かれると思いますが、熱中症の患者がここ数年で急増、右肩上がりに上昇しているという話。
僕たちが小学校で習った時は、日本は「温帯」に属すると教わったはずですが、もうこれはどう考えても、いつの間にやら日本は「亜熱帯」になっちゃったに違いないと、そう思って調べてみると、温帯とか亜熱帯とかは、ドイツの気候学者のケッペンという人が1923年に提唱した気候区分らしいです。こりゃまたえらく古い話ですね。90年も昔ですよ。
さてケッペン先生、世界の気候を大きく、熱帯、乾燥帯、温帯、亜寒帯、寒帯の5つに分けて、その5つのうちにもそれぞれ細かな区分があって…おや? 亜熱帯という言葉はないんですね。
と思ってもう少し調べると、旧ソビエト連邦のアリソフという気候学者が1954年頃に発表した学説、アリソフの気候区分というのがあって、それによると、赤道気団帯、赤道季節風帯、熱帯気団帯、亜熱帯、寒帯気団帯、亜極気団地帯、極気団地帯、の7つがあるそうです。アリソフの気候区分によると、日本は宮城県か山形県辺りを境に、北が寒帯気団帯、南が亜熱帯になるそうですが、いまの日本の地理の授業で教えているのは基本的に、先にご紹介したケッペンの気候区分だそうです。他にもいろんな学説があって、昔から議論されてるらしいですね。
いずれにしろ、いまの日本は少なくとも「温帯」とは言えないというのは、皆さんの同意を頂けると思います
さて、それで本日の話題、よくテレビで熱中症対策なんて言ってますが、私はスポーツドリンクは飲みません、というお話です。
理由。スポーツドリンクは身体に良くないと、私は考えているからです
まず単純な話ですが、スポーツドリンクを水筒に入れるのは良くありません。金属製の水筒と酸性の強い飲料は相性がよくありません。水筒といっても、いろんな種類があります。最近いちばん多く見られるのは、ステンレス製の水筒です。
でもステンレスやアルミなど金属製の水筒は、酸と触れると容器の金属成分が飲料の中に溶け出し、金属アレルギーや、ひどい時には中毒症状を引き起こしてしまいます
もちろん、金属製の水筒は、飲料と金属が直接接触しないように金属表面に加工がされていますので、通常であれば、溶け出す金属は問題にならないくらい微量でしょうが、もし、水筒の内側にキズがついている場合、酸性の強い飲料を入れると、高い濃度で金属成分が溶け出す可能性はあります。
でも、そんなのは、自分で言っといて何ですが「言いがかり」みたいな可愛いもので、私が本当にイヤなのは、使われている合成甘味料なんですよね
その問題の合成甘味料が「スクラロース」です。砂糖の数百倍の甘味があり、コンビニなどで販売されているミント、ガム、ダイエットコーラとか、ノンカロリーと謳っている清涼飲料水のほとんどすべてに合成甘味料のアスパルテームかスクラロースが入っています。
アステルパームの話まで始めるとえらく長くなりますので割愛しますが、これは本当に半端なく危険なのです。で、アステルパームの安全性が1990年代終わりごろから世界的な大問題となり、多くの食料品メーカーが違う人工甘味料に切り換えなけらばいけない状況に追い込まれ、その代わりとして2000年以降、つまり今世紀に入ってから爆発的に売り上げを伸ばしているのがスクラロースなのです。
ところが、このスクラロースも決して安全とは言い切れない。スクラロースの分子には塩素(Cl)がついているのですが、
塩素(Cl)と炭素(C)の分子をくっ付けるとオルガノクロライドという分子になります(受け売り)
一般的なオルガノクロライドとは、ダイオキシンやDDTなどの農薬、つまり劇薬です。
厚労省が食品添加物として許可したオルガノクロライドは、いまのところスクラロースだけです。
分かりやすく言うと、有機塩素化合物の一種である合成甘味料の「スクラロース」は毒性の強い物質と言わざるを得ないのに、日本の厚生労働省をはじめ世界中の行政機関がその使用を認めている、という事です。
詳しくお知りになりたい方は「アステルパーム」「スクラロース」のキーワードでネット検索して下さい。いっぱい出てきますから。そのむかし社会的問題となった「チクロ」や「サッカリン」といった、強毒性の合成甘味料と大差ないのです。
まぁとにかく、ちょっと調べればその毒性の強さや、ラットを使った実験のデータをみれば、コンビニで売られているものは、ほとんど食べられなくなります。でもガムとか、飴とか、しょせんは量が知れてます。でもスポーツドリンクとなるとそうはいきません。ペットボトルで一日2リットル、3リットルと飲む方も居られるわけです。
で、スポーツドリンクの話に戻りますね。まず、先ほどから言ってるスクラロースなどの合成甘味料が大量に含まれているという点と、もう一つ、ブドウ糖や果糖、もしくは異性化糖などの表記が、成分表示に記載されていることです。ブドウ糖や果糖はいいとして、この「異性化糖」というのがまたクセモノなんです。
異性化糖とは、デンプンを酵素又は酸により加水分解して得られた、主としてぶどう糖からなる糖液を酵素またはアルカリにより異性化した果糖またはぶどう糖を主成分とする糖のこと(これまた受け売り)です。なんか漠然と怖いですよね。
書き過ぎてスポーツドリンクのメーカーから逆恨みを買うのも嫌ですので、このくらいにしますが、少なくとも、わたしはスポーツドリンクは飲みません。熱中症対策だと言って、毎日リットル単位で飲むなんてことは絶対しません。スポーツドリンクを毎日ペットボトルでガブガブ飲んでる、なんて人は、ほぼかならず「下痢」しますからね。
じゃあなにを飲めば良いのか。答えは簡単、「塩水」です
実はわたくしこれでも、日本体育協会公認スポーツドクターですので、「熱中症の予防」には0.2%濃度の食塩水を飲むのがいちばんだと、ここではっきり申し上げます。
0.2%食塩水の作り方は、1.000mlの水に2グラムの塩を入れてできあがりです。2リットルのペットボトルを使う時は食塩4グラム。ティースプーンすりきり一杯です。環境省の熱中症環境保健マニュアルによると、これに2~3グラムの砂糖を入れるとさらに良いとありますが、予防のレベルでしたら「食塩だけ」で充分です。
熱中症になってしまったら、手足の痙攣や、意識の混濁とか、そういう時はもうはっきり「急性期治療」になります。その場合には、生理食塩水(0.9%の食塩水)を点滴で急速に補給する必要があります。0.9%の塩分濃度の生理食塩水というと、これはかなり塩辛いです。1リットルの水におよそ10グラムという換算になります。ちなみに海水の塩分濃度がだいたい3%ですので(1リットルの水に食塩30グラム)、これはもっと塩辛いです。1リットルの水に食塩で30グラム、大さじ2杯にあたります。だから海水を飲んだら、かえって喉が渇いてしまうのです。
日本体育協会では、食塩と糖質を含んだ飲料を推奨しています。1時間以上の運動をする時は「0.2%程度の食塩と、5%程度の糖分を含んだ5~15℃くらいの冷たい水」としており、自分で調製するには、1リットルの水にティースプーン半分の食塩(2g)と角砂糖を1個か2個、溶かすと良いとしています。
でも、予防という観点からすれば大切なのは何と言っても「塩」です。昔の港湾労働者は、朝まず最初に全員に岩塩が配られ、みなその岩塩を舐めながら水分補給して荷役の仕事をしたと聴いたことがあります。舐めるくらいの、ほんの少しの塩で良いという事です。
1リットルの水に食塩1.5?2グラムで良いのです。よく料理で「小さじ1杯」なんて言いますね、普通のティースプーンにすりきり一杯で5ccですが、これはあくまで液体の量で、重さではありません。塩や砂糖はティースプーンにすり切り一杯で4グラムです。
ちなみにこれがサラダ油なんかですと、容積は5ccですが油は水より軽いですから、ティースプーン一杯で重さは3.5グラムになります。ですので、熱中症を予防するために1リットルの水に食塩1.5~2グラムということは、ティースプーンに半分弱と考えて下さい。ほんのり塩味、という程度です…おぉっ、なんと丁寧な説明!

サプリメントは何が良いの?<3>「PO/DL ホスファチジルコリン」

2015年07月13日

次にご紹介するのは「PO/DL ホスファチジルコリン」という物質です。卵黄と大豆のエキスから抽出する天然の脂溶性物質で要するに「油」の一種です。これは初めて耳にする言葉だわ、という方も多いと思いますが、これ、実は認知症を治してくれる可能性のあるサプリなんです。
またまた、そんな都合の良い物があるわけが…とお思いの方も多いでしょうが、きわめて科学的に辻褄の合う話なのです。これを発見というか開発というか、世に送り出したのは、実は私もよく存じ上げ、尊敬もうし上げている医大教授、それも大脳生理学の権威です。
私、この先生から直接、脳内の生理活性物質のカスケード(化学反応の模式図みたいなものです)を見せていただきながら、直にこの物質の生体内での役割をご教示たまわりましたので、間違いありません。ただこの教授、ちょっと困ったことに、みんなご自分のように天才だと思っておられるので「なっ、先生、解るやろぅ、ここでな、これがこうなってな…」と仰られても、難しすぎて、すみません。判ったふりして頷いてただけです。
まぁでもね、これでも私も「外科医でありながら分子生物学にも精通」しているというフレコミですので、このPO/DL ホスファチジルコリンが、アルツハイマー病、もしくはいわゆる加齢による認知症の患者さんに実際に効果があることはうすうす理解できましたし、臨床試験でも、ものすごい薬効が認められていますので、これは本物です と、この場で断言します。
もっとすごいのが、健常者、つまり普通の人が飲んでも効くんですね、これ。要するに頭が良くなる薬だと言えます。私、自分でも飲んでますし、うちのバカ娘とクソ坊主に飲ませてます。我が家のおバカな子供たちが、ちょっとでも偏差値が上がってくれないかな、なんて…
「エグノリジン」という名前で既に商品化されています。ちょっと値段がお高いのですが、皆さんが買って下されば、需要と供給のバランスで、実勢価格は下がるのが世の常。発明した先生からもちゃんと宣伝するように言われておりますので、皆さんにもぜひお奨めします。実際に効果がありますから。別にその先生からお小遣い貰ってる訳ではありませんので、念のため。このサプリについてはこれからも、うちの子の成績なんかも含めて、このコラムで何度かご紹介していきますので、今回はこの辺で。
でも、今回はちょっと長くなりましたね。これで最後にしますね。最後にご紹介するのは私たち日本人にもなじみの深い「緑茶」です。そんなもんサプリと違うやんか、というなかれ。緑茶は万能薬なんですよ

次回は、緑茶についてです

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