11月11日現在のインフルエンザ速報です。

9月の初めに、沖縄や北九州で50クラスほど学級閉鎖されました。当院では10月31日、今シーズン第一号の患者さんが来られました。その後もだいたい2日に一人くらいの割りで、インフルエンザA型の患者さんが来られています。

11月に入ってすぐ、神戸市灘区、宝塚などで学級閉鎖が出ました。大阪北部の単科大学でも、かなりの学生がインフルエンザと診断されているとの情報もあります。いま流行しているのは、まずまちがいなくA香港型と考えられます。

少なくとも今年は早い時期から流行することは間違いありません。ただし、その規模がどうなるかは別問題ですし、早く始まったからと言って早く終息することもありません。いま出来ることは一回目のインフルエンザ・ワクチンを速やかに受けて頂くことです

さて、そこでそのワクチンについての情報です。

今年のインフルエンザ・ワクチンには、全てチメロサールが含まれています。…なんて、いきなり言われても何のことか分からないですよね。

通常インフルエンザ・ワクチンには、防腐剤として「チメロサール」というものがごく少量含有されています。水銀に近いものだと思って下さい。インフルエンザの予防接種を受けた後、赤く腫れたり、ひどい人なら水ぶくれになったり、という人も居られます。チメロサール( thimerosal )は、殺菌作用のある有機水銀化合物の一種で、以前はワクチン1ml中に0.1mgのチメロサールが添加されていましたが、最近では減量する傾向にあり、当院で実際に今年使用しているワクチン1ml中には、0.004mgのチメロサールが添加されています。10年くらい前と比べれば25分の1に減っていることは確かです。

もともとインフルエンザ・ワクチンは鶏の卵にウイルスを感染させて作りますので、卵アレルギーの方は原則、接種を控えて頂いておりますが、実際にこれまで、卵アレルギーの方に接種しても、大きな副作用は認めていません。実際のところ、卵アレルギーというよりも、チメロサールに対するアレルギー反応で、翌日以降に数日のあいだ続く注射部位の痛み、直径5センチくらいの赤腫れなどが見られることの方が断然に多いという印象です。

ですので当院は毎年50人分ていど、チメロサールの入っていないワクチンを常備しています。実際これを使えば、いつも接種後は赤く腫れて痛むという人が、今年は全然なんともなかった、ということが非常に多いのです。ところが今年は、そのチメロサールなしのインフルエンザ・ワクチンが残念ながらありません。日本国内で作られていないのです。これには実は、熊本で起こった大震災が関係しているのです。

日本でインフルエンザ・ワクチンを製造している会社は4社しかありません。製造会社から買って販売している会社は沢山ありますが、作っているのは4社だけです。そしてその一つ「化血研」という会社の工場は熊本にありました。平成28年4月に起こった熊本地震で化血研の工場が損壊し、秋から出荷予定のインフルエンザ。ワクチンが製造できなくなりました。4社のうち1社が作れないとなると、単純にワクチンの流通量が例年の75パーセントになります。

それで慌てた残りの3社は、例年は少量ながらも、最初から一本ずつ使い捨てのシリンジに入った剤形の製品や、チメロサールの入ってない製品も作っていたのですが、そういう特殊な製品を作るのを止めて、全て通常の1バイアル(小瓶)1.0 ml 入りの形に統一しました。そのおかげで、実際に例年の90%のワクチンが確保できたのです。

そのかわり、今年はチメロサールの入ってないワクチンはありません。どこを探しても、作ってないのですから、ありません。

だから今年は射たない、という方も居られるでしょう。私はそんな方に無理に接種を強要しません。でも、いつもチメロサール入りのワクチンで腕が腫れる人で、今年インフルエンザ・ワクチンを射つ場合は、注射後しっかり揉むことと、とにかく冷やすことです。大げさに言うと、注射直後から保冷剤を腕に巻き付けておくくらいキンキンに冷やして下さい。それでだいぶマシになります。受験を控えた学生さんには、今後の人生がかかってますから、少々腕が腫れても、ワクチンを射って頂くことをお薦めします。

 

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