サーマクール-院長のここだけの話
2011/06/28
サーマクールは現存する美容機器の中で、最もタルミを改善する、場合によっては無くすことのできるほど優れた機械です。一度の施術で、たるみに悩むほとんどの方は大きな満足をしてくださいます。
ところが、それほど優れた機械であるに関わらず、あまり売れていませ んし、施術している医療機関も少ないのが現状です。これはなぜでしょう?
実はサーマクールは一台、一千万円ちかい機械です。しかも、施術にはチップという使い捨ての部品が必要で、これがまた高価なため、本体の原価償却と、チップの代金という二重の原価が必要となり、患者さんの支払う金額も非常に高いものでした。それで思ったほどブレイクしなかったのが現実です。
そこで、サーマクールの代理店は、機械をクリニックにレンタルすることで、料金を安くして集客を図りました。ところが、それでも、サーマクールは売れませんでした。
その一番の理由は「痛い」からです。施術中に患者さんがあまりに痛がり、ベッドから転げ落ちて骨折し、裁判になった事例もあるほどです。顔に塗る麻酔もほとんど効果はありません。
ですので、どこの医療機関も、こんなに優れた威力を持っている機械であるのに、照射パワーを下げざるを得ず、3割程度しかその能力を発揮できませんでした。でも、そうすれば何度も通ってもらう事になりますので、美容外科はかえって儲かるからそれでイイ、というのが今の美容業界の風潮です。
理由は簡単。「痛くない」方法を考えついたからです
そういう背景にも関わらず、このたび、松本クリニックは、サーマクールを導入することにしました。理由は簡単。「痛くない」方法を考えついたからです。
松本クリニックではこれまで、静脈麻酔薬による全身麻酔で、胃カメラ、腋臭の手術、部分痩せ手術などを行ってきました。院長の私自身は、日本麻酔科学会の定める麻酔標榜医の資格は持っていませんが、もともと救命救急医でしたので、標榜医の資格を充分越える全身麻酔症例数を経験しています(もちろん、一度も事故は起こしていません)。
最近は胃カメラでも全身麻酔で検査を受け、そのまますぐに目覚めて家に帰るという医療機関が増えています。松本クリニックでは15年前からそれを行ってきていますので、この静脈麻酔法を利用しない手はありません。痛くないから、出力を最適値に上げることができ、一度の施術で終わりです。
そういうわけで当院では、同業者仲間を募ってサーマクールを購入し、それを貸し借りすることで、低価格でしかも「痛くない」方法で、松本クリニックでサーマクールを受けて頂くことができるようになりました。費用は麻酔代も消費税もすべて含めて「15万円」としました。他院と比べて安いのは当然のことながら、判って頂きたいのはその効果の違いです。はっきり言って、私の儲けはありません。使い捨てのチップ代が高いので、これで原価ギリギリです。
しかし、これまで何度も来院いただいた患者さんに、もっと大きな満足を得ていただくために、あえて導入に踏み切りました。
上にも述べたように、お顔全体に200発は高周波を照射する必要があります。それも高出力であればあるほど効果は出ます。その意味で、静脈麻酔を併用した当院のサーマクールは一回の施術で、充分な満足を得て頂けると思います。
機械の準備のため完全予約制となりますが、ご興味のある方はどうぞお気軽に院長までお問い合わせください。