紫外線と日焼け止め3
2012/06/08
■日焼け止めの選び方
日焼け止めには紫外線反射剤と紫外線吸収剤が混合されています。紫外線反射剤は塗ると白くなります。白塗りがイヤだということで薄く伸ばして塗ると、それだけで効果は半減します。そのため紫外線吸収剤を混合するわけですが、この吸収剤は、実を言いますと皮膚にとってはあまりよろしくない。その辺りは多くは述べませんが、さらに紫外線を吸収すれば分解されてしまうので効果もなくなります。
また日焼け止めには当然、基剤としてオイルが入っています。オイルは毛穴を塞ぎ、ニキビや肌荒れの原因にもなるのです。これらの成分比率と、オイルの含有度、またオイルの成分が原因で、日焼け止めにも人によって合う、合わないが出てくるのです。私に言わせれば、少々日焼けしてもいいから、基本のスキンケアに意識をおいて欲しいと思っています。
どうしても日焼けがイヤな方は、SPF値とPA値の両方を見て、さらに成分も考えに入れて自分に合った日焼け止めを選んで下さい。化粧品選びには気を使うけど、日焼け止めはどれでも一緒と思っておられる方、多いのではないでしょうか。
■日焼け止めの正しい塗り方
ご存知のように日焼け止めというものは時間が経つと効果が薄れてしまいます。汗もかきますし、泳いだりしますと当然取れてしまいますが、前述のように紫外線を吸収して分解する成分も入っています。ですので日焼け止めはちょっと厚めに、そしてこまめに塗り直すことが大事です。理想を言えば2~3時間おきに塗り直して頂きたいくらいです。
■それでも日焼けをしてしまった時
そんなときは水分補給です。水分をたっぷり含んだ皮膚細胞は紫外線の侵入を防ぎます。日焼けしてしまったらビタミンCを大量に摂取し、水分をいつもより多めにとって下さい。もちろん日焼け止めを塗る前にも、水分補給のローションやミストなどで顔や身体に水分補給してください。効果は倍増です。
ところで人間というものは、紫外線を多く浴びるような時期、つまり夏ですね。夏になると自然に皮膚の角質層が厚くなる。厚くなることで、紫外線が皮膚に吸収されるのを防いでいるのです。人の身体って本当に良くできていますね。ですが、普段から角質層をなめらかにする化粧品、ピーリングなどで角質除去をしている人は、そのぶん日焼け止めクリームもしっかり塗る必要があります。そのこともどうぞお忘れなく。