医療法人社団 甲南回生
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インフルエンザ・ワクチンの接種について(2014末)

インフルエンザ・ワクチンの接種について(2014末)

2014/11/01

 今年もインフルエンザワクチンの接種時期が来ました。当院での金額は、例年通り、一回目¥2,500、二回目は¥1,500(税込)です。老若男女関わらず、受けるなら二回、受けて下さい。皆さんに二回受けて頂きたいために、当院では金額を安くしています。受けないなら受けない。どうせ受けるなら二回。一回だけ受けると言うのが一番中途半端で、もったいないお金の使い方です。
 
 なぜ一回ではなく二回なのかご説明します。インフルエンザ・ワクチンは一回受けた場合の抗体獲得率が70%、二回受けるとこれが87%となります。平たく言えば、一回受けても十人中七人は抗体ができるけど、二回受ければ、それが十人中九人になるという、確率論なのです。この数字はもちろん年齢によっても異なります。また香港型インフルエンザは変異株が多いと予想されていますので、香港型が流行すればワクチンの効果がないこともあり得ます。しかし今夏の南半球ではインフルエンザが爆発的に大流行しました。これまで、そういう年は冬に日本でも大流行しています。ですので、できるだけ感染しない為には、二回受けることのブースター効果も期待して、二回受けて頂きたいのです。
 
 ワクチンによる抗体獲得率とここ数年の流行状況から考えて当院では、2014年末は、一回目の接種は11月初旬(11/4~開始)、二回目は12月中旬が最も有効、という結論に達しました。時機を逸する方もおられると思いますが、インフルエンザは冬だけの季節病ではなく、もはや一年を通じて流行する感染症です。いつ始めても構いませんからもし今日を一回目とするなら、だいたい4~6週間の間隔を空けて、二回目を受けて頂くことをお奨めしています。
 
 さて、注射した部位を揉むか揉まないか、これは医師のなかでも意見の分かれるところです。インフルエンザワクチンは皮下注射ですので、必ずしも揉む必要はありません。接種した場所を強く揉むことによって、ワクチンが急速に拡散して血管内に侵入し、局所反応やアナフィラキシーの発生頻度が高まるという意見もあり、揉まない、もしくは軽く揉むなど、医師によって考え方が違います。これが正解と言うものはありません。しかし、前述のような副反応は何万人に一人という確率でしか起こらず、むしろ揉まないと後で薬がシコリになったり、赤くなったり、腕がだるくなったりということの方が多いのが現状です。そのため当院では「よく揉む」ようにお伝えしています。医師によって「揉め」だの「揉むな」だのと、言うことが違いますが、実はどちらでも良いのです。当院では、注射部位が翌日シコリになって痛むことがないように、良く揉んで下さい、とお伝えしているだけで、ワクチンの効果や副反応に影響を与えるものではありません。

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