侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)
2017/06/27
昨日、サノフィ株式会社の担当者に来ていただき、予防接種メナクトラの勉強会をしました。
メナクトラは、侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)を予防するワクチンです。
IMDについて詳しく教えていただき、とても怖い感染症であると感じました。
内容をご紹介しますね。
IMDとは、髄膜炎菌が原因で起こり、血液や髄膜に侵入して全身に広がると、
菌血症や敗血症、髄膜炎、髄膜脳炎などを引き起こす感染症のことです。
IMDの特徴として、
①誰でも感染する可能性がある。
②早期診断が難しく、急速に進行し、発症から24時間以内に死亡することもある。
③10代後半から20代の思春期にかかりやすい。
④ワクチンでしか予防できず、発症すれば自然治癒はしない。
また、救命できても、2割の方に四肢切断などの後遺症が残るそうです。
IMDは、アフリカ中央に感染例が集中していて、多くの方が亡くなっているとのこと。
近年、米国・オーストラリア・英国でも発症報告があり、日本でも昨年(2016年)1年で、
43件の発症報告があったそうです。
日本では、2011年に高校の寮で集団感染があり、発症者5名中1名が亡くなった例がありました。
また、今年2月には神戸で4歳女児が発症しており、遠い外国ではなく、身近な感染症になってきているようです。
予防接種を受けた方がよい方は、
・外国によく渡航される方(特にアジア・アフリカ)
・外国の方との接触が多い方
・寮に入るなど、集団生活を予定されている方
などです。
留学前など接種が必須になっている学校もあるようです。
詳しくは、サノフィ株式会社のサイト「よくわかる髄膜炎菌」もご覧ください。
http://www.imd-vaccine.jp/
当院でも接種を受け付けておりますが、ワクチンは取り寄せになりますので、電話でご予約後お越しください。
接種料金は、22.420円(税込)です。
甲南回生 松本クリニック
芦屋市三条南町13-16 ソレイユ芦屋3階
0797-22-5511
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