食後すぐに運動すると左わき腹が痛む・・・本当の原因は「血液」と「脾臓」に
2021/01/12
食事の後に急に走ったり激しい運動をすると、
脾臓は左のわき腹、やや背中側に位置する、
筋肉が血液を必要とする時とは、急な運動をした時。 胃腸が血液を必要とする時とは、 食べ物が胃腸で消化される時です。食後、 消化管への血液供給量が増えると、 脾臓は収縮して貯めておいた血液を放出しますが、 そこで同時に運動を始めると、筋肉への血液供給も必要になり、 脾臓はさらに急激に収縮します。その時の痛みがまさに「それ」 なのです。
心臓から送り出される血液の量は安静時は毎分5リットルですが、 運動時には毎分25リットルにまで増え、その80% が筋肉へと供給されます。食後は安静にするのが一番ですが、 準備運動をして徐々に運動の強度を上げていけば、 急激な脾臓の収縮は起こりにくいので、覚えておいてください。
食後の運動で脇腹が痛くなる仕組み、実はこれまで諸説があり、 なかなか決着しなかったのですが、 最近になって統一された見解が、今回ご説明した内容です。