夏バテならぬ「秋バテ」にご注意!1
2010/10/06
夏バテは、通常、夏の暑い時季に現れる慢性的な症状を言いますが、実際の医療現場では、夏バテとは、暑さが過ぎた頃に多く見られます。夏に環境や食品などで身体を冷やした場合に多く現れ、夏の暑い盛りにを感じることを言うのではないのです。「秋バテ」と言った方が良いかもしれませんね。主な症状は、全身倦怠感、食欲不振、消化不良、下痢、頭痛などです。
秋は、夏の暑さから解放され、眠りが深くなり、何とも言えない疲労感を感じやすくなります。オフィスでは10月ぐらいまで冷房も入っていますし。秋雨や台風など、気温も一定ではなく、風邪を引き起こしやすくなります。また空気が乾き、爽やかな気候の反面、木々の色が変わり、精神的にもメランコリックな気分に陥りやすくなります。そんな秋、そして、その後にやってくる冬を心身ともに健やかに過ごすためにしておかなければならないのはどんなことでしょう。秋バテの原因は、1.汗をかくことによる体内の水分やミネラルの不足。2.胃腸の疲れによる消化機能の低下。3.屋内と屋外の温度差による自律神経の乱れ。4.睡眠不足による体力の低下、などが挙げられます。
はっきりとした痛みを伴うわけでもなく、寝込んだりするほどの重大な症状が出ることも少ないため、何となく体調が優れなくても、特別な対策をとることのないまま、自然に体力が回復するのを待つ方がほとんどです。また、「夏バテにならないように」「夏バテを悪化させないために」と冷たいものばかり食べたり飲んだりしていた人や、一日中冷房の効いた室内にいた人は、体全体の働きが低下しています。そして、夏の暑い時季は何とか乗り切ることが出来ても、少し涼しくなりはじめたいまの時期に、体の疲れが一気に出てしまい、秋バテになってしまうのです。
次回は「秋バテ」防止法について掲載します。