医療法人社団 甲南回生
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緊急警報! インフルエンザ流行中!

緊急警報! インフルエンザ流行中!

2012/08/03

4月中旬からゴールデンウィーク明けまで、当院ではインフルエンザの患者さんがチラホラとみえていましたが、ここに来て大流行の兆しが見えはじめています。うちですら、一日平均4人から5人はインフルエンザと確定診断しています。昨日(8月2日)も5人来られました。全員、簡易キットで見事にA型陽性でした。
 これはもうはっきり、流行期と言って過言ではありません。ほら、2009年に流行して「新型豚インフルエンザ」と言われて騒がれたアレです。インフルエンザ(H1N1)2009という正式名称がついて、今では季節型インフルエンザの仲間入りしています。
 よく思い出して下さい。最初に神戸で発見されて大騒ぎになり、日本中で大騒動になったのは、2009年のちょうどゴールデンウィーク明けでしたよね。要するにこのインフルエンザ(H1N1)2009ウイルスは、今の季節がいちばん好きだということです。またもう一つ、いま流行している理由があります。何度も言っていますが、インフルエンザ・ワクチンの有効期間はだいたい4カ月。昨年末にワクチンを受けた方も、すでにもう抗体は無くなっているはずです。
 インフルエンザは冬のものだと思っている方、大勢いらっしゃいますよね。実際、4年前まではそうでした。しかも困ったことに、まだそう思い続けているドクター達も驚くほどたくさんいます。既成概念と言うか、不勉強というか、他の医療機関で夏カゼと診断されて、それでも治らず一週間以上、高熱が続き、うちに来た時にはインフルエンザ肺炎まで併発していてもう大変でしたが「ラピアクタ」というインフルエンザ特効薬の点滴と抗生物質の併用で、ようやく治癒まで持っていけました。
 いまインフルエンザが流行っているというのに、それを把握してない開業医が多い!尻拭いさせられるこっちは大変です。「インフルエンザは冬の病気」というのは、もう過去の話です。現にいま沖縄では、毎週1000人単位でインフルエンザの患者さんが急増しています。あの暑い沖縄で、ですよ。このインフルエンザ、典型的な症状がないのも厄介で、高熱が出ない場合も多く、敢えていうなら「頭痛」が共通の症状と言えるくらいです。どうか皆さん、いつもと違う妙な体調や、何ともいえない疲労感を感じたら、すぐに医療機関に駆け込んで下さい。それも、ちゃんと感染症の流行の現状を把握している先生の元に。おそらく新型インフルエンザですから!

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