医療法人社団 甲南回生
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秋バテの予防について

秋バテの予防について

2013/09/26

「秋バテ」の主な症状は、全身倦怠感、食欲不振、消化不良、下痢、頭痛などです。
 秋は、夏の暑さから解放され、眠りが深くなり、何とも言えない疲労感を感じやすくなります。オフィスでは10月ぐらいまで冷房も入っていますし。秋雨や台風など、気温も一定ではなく、風邪を引き起こしやすくなります。また空気が乾き、爽やかな気候の反面、木々の色が変わり、精神的にもメランコリックな気分に陥りやすくなります。そんな秋、そして、その後にやってくる冬を心身ともに健やかに過ごすためにしておかなければならないのはどんなことでしょう。
 
秋バテの原因は、
1.汗をかくことによる体内の水分やミネラルの不足。
2.胃腸の疲れによる消化機能の低下。
3.屋内と屋外の温度差による自律神経の乱れ。
4.睡眠不足による体力の低下、などが挙げられます。
 
 はっきりとした痛みを伴うわけでもなく、寝込んだりするほどの重大な症状が出ることも少ないため、何となく体調が優れなくても、特別な対策をとることのないまま、自然に体力が回復するのを待つ方がほとんどです。また、「夏バテにならないように」「夏バテを悪化させないために」と冷たいものばかり食べたり飲んだりしていた人や、一日中冷房の効いた室内にいた人は、体全体の働きが低下しています。そして、夏の暑い時季は何とか乗り切ることが出来ても、少し涼しくなりはじめたいまの時期に、体の疲れが一気に出てしまい、秋バテになってしまうのです。
「食事」
 食事の基本は、1日3食・規則正しく・バランス良く。暑さで消耗した体力を取り戻し、弱った胃腸の働きを整えるためにも、冷たいものはなるべく控え、温かいものを飲食しましょう。胃腸に負担をかけないため、よく噛んでゆっくり食べることも大切です。また、ミネラルやビタミンも、いつもより積極的に摂るようにしましょう。
「入浴」
 暑い夏は、簡単にシャワーのみで済ませてしまいがちですが、一日の疲れをとり、リラックスして眠りにつきやすくするためには、ぬるめのお湯での半身浴がおすすめです。ぬるめのお風呂にゆっくり浸かることで、副交感神経が優位になり、体が睡眠モードに切り替わります。また、冷房などによって冷えてしまった体を温め、体力の回復、胃腸の回復を助けてくれます。
「運動」
 冷房の効いた室内にばかりいたり、気候が涼しくなってくると、汗をかかなくなり、血行が悪くなってしまいます。すると、体内に疲労物質が溜まり、疲れやすくなります。ウォーキングや軽い運動にちょうど良い気候ですので、適度に汗をかくようにしましょう。
「睡眠」
 初秋は、季節の変わり目で自律神経が乱れ、よく眠れない、寝つきが悪いという人も多くみられます。朝一番に太陽の光を浴びると言う点で、朝の散歩は特におすすめです。夜は、ゆっくりお風呂に入って心と体をリラックスさせてあげましょう。また、日中はまだまだ暑くても、夜や明け方は気温が下がりますので、長袖のパジャマや腹巻き、厚めの布団を用意しましょう。
 
 秋は、夏の疲れを回復させ、冬の寒さに備える季節です。夏の生活習慣を見直し、体を秋モードへ移行させましょう。毎日の食生活や生活習慣をほんの少し気をつけるだけで、秋バテは予防、緩和できます。秋ならではの食べ物を楽しんだり、ゆっくりお風呂でリラックスしたり。忙しい毎日の中でも季節を感じたり自然を楽しんだり、人間らしい暮らしを心がけたり。意外とそんなことで、健康を維持できるものなのです。

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