Ｑ：即効性のある美容方法として雑誌に載っていた「高濃度ビタミンC点滴」。そんなに”瞬間復活”を期待できるものでしょうか？その効果はどれぐらい継続しますか？そんなにビタミンを摂ってもダイジョウブ？

 

Ａ：期待して下さい。私も高濃度ビタミンＣ点滴を受けています。私は患者さんに使う前に、必ず自分でまず被験者となり、その効果を自分自身で体験してからでないと、当院のメニューには載せません。初めて点滴した直後の爽快感と、どちらかといえば少しハイ・テンションになったのも、元気のせいでしょう。

　ビタミンＣは強い還元力を持っています。つまり、酸化した物質を元に戻す。分かりやすく言えば酸化して錆びついた赤血球の鉄分を元の綺麗な赤血球にクレンジングしてくれるのです。

役目を終えたビタミンＣは、その日のうちに大半が尿となって排泄されてしまいます。でもそれでイイのです。あなたの酸化して錆びついた赤血球を、もとの綺麗な還元型赤血球にクレンジングしてお役御免、そのまま排泄されるのです。ですので、続けて射っても大丈夫。

　もともと日本人のビタミンＣの必要量は一日１００mgとされています。しかしこれは、第二次大戦直後に作られた６５年前の栄養学の書物に書かれた数字なのです。要は戦後の何も食べ物が無かった時代に、最低限生きていくために必要だった量です。現在のアンチ・エイジング、ウェル・エイジングという考え方からすれば１日に１０００mg摂取しても全く問題ありませんし、むしろそのくらいは必要でしょう。人間の身体の中を流れる血駅は４リットルから５リットルです。その中にある４５０万個ほどもある赤血球を全てクレンジングするには、やはり２５ｇの高濃度ビタミンＣが必要です。これって、レモンに換算すると1250個分です。即効性、科学的に立証されたビタミンＣの強い抗酸化能、全てを考え合わせて、高濃度ビタミンＣ点滴はお勧めの点滴です。