サングラスをすると日焼けしにくい?
2017/07/31
目が日焼けすると、本当に肌も日焼けするんです。
その証拠に、大阪市立大学・生化学教室の研究チームが「 肌は紫外線を直接浴びなくても、目で受けるだけで日焼けする」 という実験結果を発表しています。
これまで日焼けは、 皮膚が紫外線に反応してメラニン色素を作り、 日があたった部分だけが黒くなるとされていましたから、 これは画期的な研究成果です。
この研究論文を簡単に説明しますと、まずマウス( ハツカネズミのことです)を3群に分け、
(1群) 紫外線をあてないマウス。
(2群)耳の皮膚だけにあてるマウス。
紫外線は目に見えなくても角膜に細かな炎症を起こします。
目を日焼けから守る一番のアイテムはサングラス。
オゾン層の破壊が懸念されているオーストラリアでは、 小学生のサングラス着用が義務付けられています。
瞳の色は、 目の中に入ってくる光の量を調節する「虹彩」 という部分の色です。
つまり、日本人の瞳が黒いのは、虹彩が黒いと言うこと。
虹彩の色はメラニン色素の量で決まります。
メラニン色素が多いと黒い瞳になり、 少ないと茶色や青い瞳になります。
つまり、 欧米人は色素が少ないので青っぽく見え、 日本人は色素が多いので黒っぽい瞳に見えるのです。
「 目の日焼け」は、お肌のように、 目の色が黒くなったりすることはありません。
しかし、 日焼けが原因で肌まで焼けるのと同様、 目が日焼けするとさまざまなトラブルが発生します。
元来、 メラニン色素は太陽光線に含まれる有害な紫外線から肌や目を守る 役目をしています。
メラニン色素の量が少ない白人は虹彩の色が薄いため、 黒目の日本人の2倍、光をまぶしく感じていると言われています。
外国人がサングラスをかけているのは、そういうわけなのです。
そして我々日本人も、 瞳が黒いからといって安心してはいけません。
日本人にサングラスなんて、 ただの格好付けだけ、 と思っている方が大勢いらっしゃると思いますが、 実は大切なことなんですよ。
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