前回の続きです。
抗酸化物質は、これまで多数見つかっており、
ウコンの成分であるクルクミン、
緑茶のエピガロカテキンガレート、
赤ワインやブルーベリーに含まれるアントシアニン、
ニンジンや緑色野菜に含まれるベータカロテン、
大豆のイソフラボンなど……
あっ、こんなの、
いちいち覚える必要ないですからね。
ただちょっとだけ自慢させて頂きますと、私は大学院時代、
緑茶の成分エピガロカテキンガレートでヒトの発癌を予防するという研究をしておりまして、
それで博士号を頂きました。
ですから、抗酸化物質にはちょっと詳しいのです。
すっかり話が横道に逸れた感がありますが、さて本題です。
コーヒーには2つの注目すべき成分が含まれます。
ひとつがポリフェノールの1種「クロロゲン酸」です。
ポリフェノールは身体の機能を向上させ、体のさびつきを防ぐ抗酸化物質です。
疫学的研究で、1日にコーヒーを2杯以上飲む人は紫外線によるシミが少ないと言う研究結果が発表され、
「コーヒーでシミが予防できる!」と、一躍話題になったことがあります。
論文によりますと、1日にポリフェノールを1グラムから2グラム程度摂取すること。
コーヒーだけで摂るなら4、5杯と言ったところです。
話を続けましょう。
コーヒーのもう一つの注目成分は
カフェイン。
脳の活動を活性化したり、疲労感を適度に抑えたりする作用があるうえ、
内臓脂肪の減少を促進するなど、メタボの改善効果も期待できます。
糖尿病や高脂血症などの生活習慣病にも、もちろん有効です。
体のさびつきを防ぐ抗酸化作用を発揮するのが
ポリフェノールです
。
その効果を生かすために、コーヒーは日中こまめに飲んでください。
夜間は睡眠中に分泌される成長ホルモンやメラトニンなどが活性酸素対策になります。
紫外線によるダメージを受ける日中は、食物のポリフェノールで抗酸化を助けてやりましょう。
次回に、ポリフェノールがシミの予防になるメカニズムをもう一度、簡単にご説明します。
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