医療法人社団 甲南回生
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子宮頸癌予防ワクチンについて3

子宮頸癌予防ワクチンについて3

2013/07/23

海外の研究では「ガーダシルを接種した後に9年間1例も子宮頸癌を発病した人がいない」とのことですので、今のところ9年は大丈夫らしい、と言うところです。これもいい加減な話と言えばそうですが、抗体価が測定限界以下でも,体内の免疫応答細胞がワクチンを記憶していて、実際にウイルスが入ってきたときに抗体を産生すること(ブースター効果といいます)もありますので、今後の研究を待たなければ、ガーダシルの本当の評価はできません。
そこで、「どっちがいいの?」とよく聞かれますが,上記のデータをもとに,当院では以下のように結論付けています。あくまで私の個人的見解ですが、調査を重ねた上で出した結論ですので、それほど的外れではないと思います。

セクシャルデビュー前の、中学生や高校生には副作用が少なくて子宮頸癌と尖圭コンジローマも予防することが期待できるガーダシルをお奨めします。
反対に,成人で特に性行為の経験がある方には、すでに6型、11型のHPVは既に感染している可能性が高いので,子宮頸癌の予防効果に優れたサーバリックスをお奨めしています。
以上は当院の見解ですので、ご要望によってご希望のワクチンを接種いたしますから,お気軽にお申し出ください。ワクチンは在庫しておりませんので,お電話でご予約いただくか、直接当院窓口にお申し出ください。
ただし、接種したほうが良いのか、しないほうが良いのか、これだけは、今のところ私の口出しできる問題ではありません。この文章も参考にしていただいて、ご家族でよく話し会って結論をお出し下さい。

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