シミと紫外線の関係
2014/05/28
紫外線は光老化、皮膚癌発生リスクを高める有害物質です。皮膚の老化の80%は「光老化」であり、一生に浴びる紫外線の80%は18歳までに浴びているといわれます。そのため、小児であっても紫外線予防は大切です。
小児の場合、皮膚のバリア機能が未熟なためにサンスクリーンの種類によっては刺激になったり、かぶれを起こすこともあります。サンスクリーンには紫外線をカットする成分として紫外線吸収剤と紫外線散乱剤が配合されていますが。紫外線吸収剤は有機化合物であり、まれに皮膚アレルギーや光皮膚アレルギーを起こすことが知られています。日本の子ども用サンスクリーンのほとんどは、紫外線散乱剤のみ配合したサンスクリーンになっています。1歳以上のお子さんには、紫外線散乱剤のみ配合したサンスクリーンを使っていただくようお薦めしています。光による障害は特に気付けないと、光が直接に皮膚の細胞の遺伝子を傷つけその影響が徐々に蓄積され肌の老化とか「いわゆるしみやしわ」として現われます。
皆さん、ご存知でしょうか? じつは平成10年4月から母子手帳から「日光浴」が、消えました。昭和30年以前は、食料不足がありビタミンDの不足によるクル病がありました。ビタミンDのビタミンD不足をカバーの為に「日光浴」を薦めていました。現代は、食べ物から十分なビタミンD取れえていることと紫外線の弊害から削除されたと思われます。
僅か2~3分間の太陽光線で骨の代謝に十分な活性型ビタミンDが作れるとのデーターがあります。10才までの日焼けが成人、老人の皮膚癌の発生率を上昇させるという統計もあります。白内障も紫外線が誘発に関連している疾患と言われています。
20才までは日焼けを繰り返しても光老化(太陽光線による皮膚の老化)が明らかでないので子供の日焼けは無害だと考えられえてきましたが、シワやシミを伴う光老化は、小児期からの無駄な日焼けの影響が、60~80才になって現れます。スキンタイプにより影響は、異なります。
参考;紫外線が強いのは、4~8月の午前10~午後2時です。一年を通して最も紫外線が多いのはなんと5月。そして4月に降り注ぐ紫外線は、実は8月とほぼ同じなのです。
予防法としては、サンスクリーンを有効に使いましょう。汗をかいたり、水に入ったりする時は、耐水性のあるもの、塗り忘れのないように、うなじ、胸元、肩、手の甲、耳のうしろなど水に入ったり、汗をかいたり、タオルでぬぐったりした場合は、つけ直す。日常生活SPFが10~20紫外線散乱剤のみ配合製品、レジャーなっど長時間の時は、SPFが30以上の耐水性のあるものスキンタイプを考慮して下さい。