サプリメントは何が良いの?2「プラセンタ」
2015/06/19
ではいきなり、前回の「サプリメントは何が良いの?」の続きです。まずは何と言ってもビタミンC、というところで終わりましたので、次にお奨めといいますか、もう定番になっているのが、プラセンタ、そうです、胎盤エキスですね。 このサプリ、昔は人の胎盤が使われていましたが、今は一般的に一番多いのがブタの胎盤です。ブタの胎盤を加熱滅菌処理して、まぁ完全に無菌の状態ですね、それを粉末にしてカプセルに詰めてあります。 私自身も実はもう17年に渡って、プラセンタのサプリメントを毎日飲んでおります。プラセンタ注射については、平成18年から日本赤十字ではプラセンタ注射を過去に一度でも受けたことのある人からの献血を受け付けなくなりました。これは変異型クロイツフェルトヤコブ病(狂牛病)騒動に端を発しているのですが、この問題についてはいずれ詳しくお話しするとして、献血できないのは注射を受けた方だけですので、サプリメントを飲んでいる方は大丈夫です。このプラセンタ、これは良いですよ。一週間ほど飲むのをサボると、明らかに疲労の取れ具合が違います 。プラセンタと言えば「美容」とお思いの方が多いと思いますが、それは間違いです。あくまでプラセンタは体力増強、健康回復のためのサプリメントであり、美容的効果はその二次的作用です。この点はお間違えないように。 ちょっと通販サイトをのぞけば、プラセンタという言葉が飛び交ってますが、最近は中身で勝負、と言う風潮になっています。含有量であるとか、精製度とか、濃度とか、少し前までは価格競争でしたが、今は値段より質が問われるようになっています。私としては良い傾向だと思っています。 次に、これはちょっとお恥ずかしいのですが、私が発案して製品化してもらった臍帯粉末のカプセルがあります。プラセンタは胎盤ですが、臍帯は「へその緒」つまり胎盤と赤ちゃんをつないでいる細い管です。胎盤からこのへその緒だけをとって滅菌、フリーズドライした粉をカプセルにしてもらいました。これまた宣伝になりますが、私の著書に「臍帯力」というのがありまして、このへその緒を使った医療がどれほど優れているかをまとめた本なのですが、このサプリはそれにちなんで「臍帯力」という名前で売られています。成分分析や実際の臨床テストの結果、 先ほどプラセンタは美容ではないと言いましたが、このへその緒サプリは、どちらかと言えば美容寄りと言えます。あまり宣伝ばかりになると申し訳ないので、ここは慎ましく、へその緒についてはこの辺りで置いておいて、次にやっぱり今は「レスベラトロール」抜きにはサプリは語れません。 以前、サーチュインと呼ばれる「長寿遺伝子」について少しお話をしたのですが、ちょこっと だけおさらいを。我々の老化をコントロールしていると考えられるサーチュイン遺伝子は、すべ ての人が持っている遺伝子です。この遺伝子の活性化によって生物の寿命が延びるとされていま す。老化の原因はたくさんありますが、サーチュイン遺伝子は老化そのものを調節している「老 化の調整役」と考えられています。ところが誰でも持っているこの遺伝子ですが、現代人のほと んどの人で、この遺伝子はスイッチが入っていません。有酸素運動とか、カロリー制限、睡眠時 間の調節とか、サーチュイン遺伝子のスイッチを入れる方法はいろいろ見つかっているのですが 、なかなか毎日続けるのは難しいのが実情です。 そこで、最近注目を集めているのが赤ワインなどに含まれるポリフェノールの一種である「レ スベラトロール」という物質です。レスベラトロールは、ブドウの茎や皮などから抽出されるエ キスの中にごく微量に含まれる成分で、ポリフェノールの一種で赤ワインにも含まれています。 このレスベラトロールがサーチュイン遺伝子に直接作用して活性化さることが判っています。 つまり、レスベラトロールを摂取することによってサーチュイン遺伝子が活性化し、老化抑制 効果が期待できるのです。ただし、グラス一杯の赤ワインに含まれるレスベラトロールの量は実 験に使われた投与量の0.3%に過ぎず、これは人間の体重に置き換えると1日にボトル100本前後飲 まなくてはならなくなり、赤ワインでサーチュイン遺伝子を活性化する前に、肝臓が壊れてしま いますね。 いまレスベラトロールのサプリメントは年間30億円の経済効果をもたらしているといわれてい ます。ちょっとネットでヤフーでもグーグルでもアマゾンでもよいので、「レスベラトロール」 と検索して頂ければ、山のような種類のサプリメントが出て来るので一度ご覧ください。 あっ、そっちへ飛ぶのはこのページを最後まで読んでからにしてください。お願いします。 次回、ご紹介するのは「PO/DL ホスファチジルコリン」です。